不要な力を手放して、心地よさを広げる(遊体法/テラノ式手ぬぐい体操Vol.2)

2016年07月21日


日本人にとって身近な手ぬぐいを使った【遊体法/テラノ式手ぬぐい体操】。前回は “身体の力の抜き方”を体感する大切さについてお話しました。今回から5回にわたって、具体的な動きをお伝えしていきたいと思います。

 

手ぬぐいの両端を輪っかにするのが最大のポイント!


手ぬぐい体操で準備していただくのは、日本古来の「手ぬぐい」一本です。どこにでもある手ぬぐいでできますが、身体があまり柔らかくない方は、少し長めのものを使うと、無理なく気持ちよく身体が動かせます。
体操を始める前に、まず手ぬぐいの両端を固結びにして輪っかを作りましょう。輪っかに指を「引っかける」ことで、手ぬぐいを握る必要がなくなり、力を抜いてぶらさがる・もたれかかるという感覚が味わえるようになります。
そして、気をつけていただきたいのは、この体操に関しては「頑張る」ことは禁止だということ! 頑張るとどうしても肩などに力が入り、力を抜くことができなくなってしまいます。頑張るのではなく、「心地よさを感じる」ことが身体を変えるカギとなります。

 

 

腕・肩の力を抜いて胸を広げる「バンザイ大回転」


さあ、輪っかを作ったところで実際に身体を動かしてみましょう。
まずは輪っかに親指を引っかけて、胸の前あたりで両腕を左右に広げます。ヒジが伸びて手ぬぐいをピンと張るような感じです。そのまま、両腕を広げながらバンザイしていきます。朝起きてすぐ伸びをするような感じで、ゆっくりと大きく動きましょう。両腕が真上、もしくは真上から少し後ろ側まで上がったら、その位置をキープします(肩が痛くて腕が上がらない人は、上がるところまで)。

この時、腕や肩の余計な力を抜きます。もし手ぬぐいを持っていなければ、腕は両サイドに扇型にパタンと落ちていきますが、手ぬぐいに「指が引っかかっている」ため、力を抜いても腕は落ちず、「両腕が手ぬぐいにぶらさがる」もしくは「腕や肩が両サイドに引っ張られる」といった感じになります。
この力を抜いた状態から、少しずつ身体を反らせていくと、腕は重力によって後ろ側に回ろうとします。身体の柔らかい人ならそのまま腕はクルリと一周しますが、最初から腕が回る人はあまりいませんから、回らなくても気にすることはありません。

 

痛みを感じる場所ではなく、心地よいポイントを探す


うまく回らない人は「痛み・不快感」が出る手前まで戻ってみてください。また「楽な(心地よい)」状態に戻り、再度ゆっくりと後ろに倒していくと、「痛い・不快な」状態に戻ります。この時、つい「痛い・不快な」状態を確認してしまいがちですが、その必要はありません。
その手前の「楽な(心地よい)」感覚を味わえばいいのです。

ゆっくりと「楽な(心地よい)」ポイントと「痛気持ちいい」ポイントを行ったり来たりするのも効果的です。心地よくなかったり、疲れを感じたら休みましょう。

慣れてきたら、腕を真上に上げた状態から、身体を左右に倒してみましょう。
例えば、右に身体を傾けたら、左腕の付け根から脇腹にかけて筋肉が引っ張られます。その状態から右腕を後ろに回し、肩甲骨と肩甲骨の間を頂点として両腕で “三角形”を作りましょう。そして、そのまま身体を後ろに反らしましょう。そうすると、今度は胸筋が大きく広がるように感じるはずです。
まるで身体が開いていくような心地よい感覚を味わったら、また両腕を真上に上げた状態に戻り、反対側(左)に身体を倒して、同じように動かします。
もちろん、これらの動作で痛みを感じる方は、無理する必要はありません。無理のない範囲で色々動かしてみて、引っ張られる心地よさを体感しましょう。

 

 


次回はさらに腕・肩・胸を広げるムーブメントの続きをお伝えします。

<プロフィール>
寺野正樹(Masaki “Macky” Terano)

フリーライターとして活動する一方、ライフワークとして「身体とこころの関係」を探求。解剖学、ヨガ、古武術、各種ボディワーク、瞑想などを学ぶなか、ある日、手ぬぐいで体操していたときに最も重要視していた「脱力感覚」が容易に得られることを体感。現在ではオリジナルメソッド【遊体法/テラノ式手ぬぐい体操】として、国内外を問わずワークショップを展開する。身体研究家・整体師・ライター
http://yutaiho.com

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