“力を抜く” だけで体の不調が改善する(テラノ式手ぬぐい体操~Vol.1)

2016年06月20日


首・肩のこりや腰痛を解消したい、体が硬いから筋肉をほぐしたいと思ったとき、皆さんはどうしますか? トレーニングで克服しようと考える方が多いと思いますが、実は、そうした症状を改善させるには、頑張って体を鍛えるのではなく、「体の余計な力を抜く」ことが大切なのです。力を抜いて、体をリラックスさせるのに最適な、手ぬぐいを使った【遊体法/テラノ式手ぬぐい体操】をご紹介します。

 

力の抜けた状態・リラックスした状態とは?


ヨガやエクササイズ、あるいはマッサージなどを受けるときに、よく「力を抜いてください」、「リラックスして深呼吸しましょう」と言われます。もちろん言葉の意味は理解できますが、果たしてその時の自分の状態が本当に力が抜けているのか、リラックスできているのかと聞かれると「よくわからない」という人も多いと思います。
それもそのはず、私たちは頑張る、努力するなど「力を入れる」ことには慣れていますが、「力を抜く」ことに関しては、意識する場面が少ないので慣れていません。
「力の抜き方」「抜けた状態」を知らないので、力を抜くことに集中するあまり、かえって力んでしまうということも起こったりします。
では、一体どんな状態が“力が抜けた、リラックスした”状態なのでしょうか。
一つの目安となるのが「心地いい」という感覚です。温泉に浸かっているとき、また遊び疲れて布団に入ったときなど、「あぁ、心地いいなぁ」と思いますよね? まさにそのとき、体から余分な力が抜けてリラックスした状態になっています。つまり、「心地よさ」を存分に味わうことで、緊張した筋肉はゆるんでくるのです。そして、ゆるむことで、固く結ばれたひもがほどけるように、筋肉の緊張がほぐれて体は柔らかくなるのです。

 

知らず知らずのうちに緊張している自分に気づく

多くの人が、体を鍛えるとか強くするということばかりに目を向けていて、力を抜く、心地よさを感じることを意識していません。実は「立つ・座る・歩く」といった日常の基本動作においても、余計な力を使いすぎている人が多いのです。本来は使わなくてもいい力を使いすぎているために、疲れやすかったり、肩こりや腰痛の原因になったりする場合があります。
心地よさを感じて力を抜く感覚が身についてくると、それまでは普通だと思っていた「緊張している自分」を発見することができます。この気づきが大事なのです。

本来使わなくていい筋肉が緊張しているということは、常に何割かの力を使っているということ。クルマで例えると、普段からアイドリングが高い状態です。走り出す前からエンジンをブンブンふかしていては燃費も悪くなりますし、効率も良くありません。そうではなく、すでに使っている何割かの余分な力を手放せば、動きがスムーズになるだけでなく、頑張って鍛えなくても筋肉の出力アップにつながるのです。

 

心地よさ・快適さを感じなければ続かない

最近は、短期間で肉体改造する方法が人気ですが、短時間で変化したものは短時間で戻るというリスクがあります。流行のダイエット法に挑戦して瘦せたものの、何カ月後かにリバウンドしたという話は皆さんの周りにもたくさんあるのではないでしょうか。どんなに効果があるとわかっていても、ツライことは長続きしないものです。つまり、長く続けられるということがとても大切なのです。
だからこそ、「心地いい」「快適」というキーワードが重要になります。心地よくて快適な時間を積み重ねていくほうが、この先長い付き合いになる自分の体にも、心にとっても負担が少ないのです。
そこに着目して僕があみだしたのが「テラノ式手ぬぐい体操」です。そう、日本古来の身近な「手ぬぐい」を使って体をしなやかに変化させていくのが目的の体操です。

次回からは具体的な動きを交えながら体操の説明をして、脱力の重要性についてお話ししたいと思います。

<プロフィール>



寺野正樹(Masaki “Macky” Terano)

 

 


フリーライターとして活動する一方、ライフワークとして「身体とこころの関係」を探求。解剖学、ヨガ、古武術、各種ボディワーク、瞑想などを学ぶなか、ある日、手ぬぐいで体操していたときに最も重要視していた「脱力感覚」が容易に得られることを体感。現在ではオリジナルメソッド【遊体法/テラノ式手ぬぐい体操】として、国内外を問わずワークショップを展開する。身体研究家・整体師・ライター。

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