不要な力を手放して、心地よさを広げる(遊体法/テラノ式手ぬぐい体操Vol.4)

2016年09月29日

 

みなさん、こんにちは。日本人にとって身近なアイテムである “手ぬぐい” を使って、「身体の力を抜く」感覚を育てる【遊体法/テラノ式手ぬぐい体操】。4回目となる今回は腰、背中、肩、腕、ももの裏、ひざの裏など幅広い場所に効果的なムーブメント「ぶら下がり前屈」をお伝えします。

 

「うーっ」と頑張るのではなく、「はぁ~」と感じる場所を広げる

 

これまでにもお伝えした通り、「テラノ式手ぬぐい体操」の基本は、「脱力の心地よさ」を感じることです。身体が心地よさを感じると、緊張していた筋肉がゆるんで、柔らかくなっていくのです。ここまでできないとダメということはありません。

眉間にシワを寄せて「うーっ」と頑張っている時は、身体は緊張状態になっています。それではストレッチになりません。そんな時は、「はぁ~、気持ちいい」と感じられる楽な場所(エリア)まで動作を戻して、心地よさを味わいましょう。

 

手の平を後ろに向けて、手ぬぐいを持つのがポイント

 

さて、「ぶら下がり前屈」のやり方を説明しましょう。

まず、両足を肩幅程度(体が硬い人は広め)に広げます。次に、手ぬぐいに親指を引っ掛けて後ろ手(背面)に持ちます。

 

 

手の平が後ろを向いているのを確認して、そこから手ぬぐいを手にぐるっと巻きつけていきます。手の外側から手の平を返すように手首を回します(右手なら右回り、左手は左回り)。すると手の平は前、手ぬぐいは親指から手の甲を通っているはずです。そこからまた前腕部を回して手の平を返して手ぬぐいを握ると、手の平が後ろ向きに戻り、手ぬぐいが短くなります。この持ち方が、今回の大事なポイントです。

なぜかというと、手ぬぐいの長さが長めだったり、手の平が前を向いていたりすると、身体の柔らかい人は、腕がぐるっとお腹側に回ってしまうことがあります。楽に回るならいいのですが、無理に回すと肩を痛めることにつながりかねません。

この持ち方なら、身体の柔らかい人でも、腕が回りそうな不安定さがなくなり、より脱力しやすくなるはず。

 

 

 

 

力を抜くことで生まれる「重さ」を実感しよう

 

この状態で、両腕を後ろに持ち上げながら前屈します。

両腕が背骨の真ん中を超えて頭部の方へ倒せる人は、そこで前屈をとめて腕や肩の力を抜いてみます。力が抜けていくにつれ、筋肉の支えがなくなった腕は重さを増していきます(成人男性で、片方の腕で3kg程度といわれる)。その重みで、上半身が下に引っ張られる感覚を味わいましょう。

 

 

もう一つ重要なのが「首の力を抜くこと」です。頭の重さは体重の1割前後といわれています(6~7kg)。首の力を抜くことで、ボウリングの球ほどの重みが下に向かっていきます。背中や腰、ももの裏が引っ張られるのを感じてください。

首の力が抜けると、うつむいている時も血流や呼吸を妨げないので、姿勢を戻した時に頭に血が上るという感覚をあまり感じません。20秒程度の前屈をしただけで頭がクラクラするという人は、無意識のうちに首や肩などを緊張させているのです。

そのまま、左右に身体を揺さぶったり、片方の腕を高く上げるように身体をひねってみる(下記写真)と、腰まわりの筋肉が伸びていくのを感じるはず。少し動くだけで、微妙に引っ張られる場所が変わるのがわかると思います。

 

 

心地よさがなくなったり、痛みを感じたりしたら、やめて身体をゆっくりと立った姿勢に戻しましょう。自分の頭や首、腕などが生み出す重みと、その重みに引っ張られる感覚をぜひ探ってみてください。

 

<プロフィール>

寺野正樹(Masaki “Macky” Terano)

 

フリーライターとして活動する一方、ライフワークとして「身体とこころの関係」を探求。解剖学、ヨガ、古武術、各種ボディワーク、瞑想などを学ぶなか、ある日、手ぬぐいで体操していたときに最も重要視していた「脱力感覚」が容易に得られることを体感。現在ではオリジナルメソッド【遊体法/テラノ式手ぬぐい体操】として、国内外を問わずワークショップを展開する。身体研究家・整体師・ライター
http://yutaiho.com

 

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