身近にもいるLGBT。本人はどう思っている? そのとき周りはどう反応する?

2016年06月10日


近ごろメディアで取り上げられる機会が増えているLGBT。各自治体もその対応に乗り出し始めた2015年は「LGBT元年」ともいえ、それ以降、認知度や理解度も少しずつ進んできています。L・G・B・Tそれぞれの違いについてまとめた前回の記事に引き続き、今回は、LGBTについて当事者がどう感じ、周りはどう対応をすべきかについて考えていきたいと思います。

 

LGBT当事者は何に困っているか


私たちは生活の中で、服装、髪の長さ、言葉遣い、待遇、法律…とさまざまな場面で「男性」と「女性」に明確に区別され、どちらかに属するよう強いられています。それを容易に受け入れられる人もいれば、受け入れがたいと感じる人もいます。こうしたストレスをより大きく感じているのがLGBTの人たちといえます。「スカートの制服を着るのが嫌で、学校に行けなくなった」、「男子トイレで用を足すのが苦痛で大便器ブースを使っていたら、いじめられた」「同性同士の結婚を望んでいるが法律で認められず、将来に不安を感じる」など、その悩みや不安は多岐にわたります。
最近ではLGBTの悩みを共有したり、学業や就職をバックアップしたりする当事者コミュニティや、家族への理解を深めるための支援を行うサポート団体なども増えてきています。とはいえ、LGBTに対する偏見や、さまざまな制限がある現行の社会制度のために、当事者たちは生きづらさを感じていることが少なくありません。

 

「自分はLGBTをどう思うか」を考える


もし、あなたの息子がゲイだったら、どうしますか? 長年の友人がトランスジェンダーだとわかったら?
「私の周りにLGBTはいない」と思っている人も多いでしょう。でもそれは、当事者たちが事実を隠して生活しているため、見えていないだけかもしれません。LGBT当事者がカミングアウトする理由はさまざまですが、自分のことを理解してほしい、嘘をついていたくない、重い荷物を降ろして楽になりたい…という気持ちがはたらくようです。
事実を初めてカミングアウトされた側の反応は、「ショック」「嫌悪感」「気まずさ」「怒り」「落ち込み」といったネガティブな感情が大きいようです。このような感情が起こるのは、自分の常識で考えられないから、信仰する宗教の教義に反するからなど、いろいろな理由が考えられます。あるいは、「自分も性的な対象として見られているのではないか」という不安感が起こるのかもしれません。でも、おそらくいちばんの理由は、「LGBTへの無知からくる恐れ」ではないでしょうか。
今この時代、私たちはLGBTについて正しい知識を持たなければなりません。そしてカミングアウトされたら、その事実と、その人を受け入れる姿勢を持つことが大切です。やみくもに拒否したり、人格を否定することは、やっとの思いで打ち明けた当事者にとって心の傷となってしまいます。
LGBTの権利やプライドを象徴したものに「レインボーフラッグ」があります。彩られた6色は性の多様性を表していて、掲げることで「LGBT当事者である」または「LGBTに対してフレンドリーである」という意味を持ちます。これは今や世界の共通認識。私たちはこうしたことを知っておく必要があるし、同時に、どういう姿勢で臨むのかを自分なりに表明すべき時代にきているのではないでしょうか。

(ライター/照井みき)

◆参考文献
『LGBTQを知っていますか?“みんなとは違う”は“ヘン”じゃない』星野慎二・著 日高庸晴・監修(少年写真新聞社)
『性同一性障害って何?-一人一人の性のありようを大切にするために(プロブレムQ&A)』野宮亜紀・針間克己・大島俊之・原科孝雄・虎井まさ衛・内島豊・著(緑風出版)

 

コメント

この記事へのコメントはありません。

この記事の関連ワード

新着の記事

Sidekibit b fefa1c4699a4986147a527399409cd3c5417e373a7c81d98947fd955971daf54

人工知能KIBITが、あなたに合った記事をおすすめします。 初めてKIBITに教えた時は翌朝までお待ちください。