スローライフ スローフードの地、シエナからこんにちは!

2015年11月05日

スローフード・スローライフの地イタリア*シエナより愛をこめて 第1回

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なんとなく、シエナに辿り着いた

30歳からのイタリア生活で感じたこと、それは、イタリア人は苦い経験にもユーモアのスパイスを効かせ、美味しい時間を作り上げてしまうということ。スローフード、スローライフの地イタリアから、一粒の元気をお届けします!

「どうしてイタリア、しかもシエナを選んだのですか?」
と聞かれるたび、
「私が選んだのではありません。シエナに呼ばれたんです!」
と答えている。

音楽家や料理人を目指しイタリアにやってくる留学生がいる中、
私の場合は「なんとなく来てみた」というのが本当の答えだ。
ある日、東京で開かれたシエナの語学学校による説明会に参加し、
その場で申し込みを済ませたが、実はその時まで、シエナについては何も知らなかった。

イタリア発、30歳からの職歴

1999年。当時30歳の私はシエナの語学学校に通い始めたものの、イタリア語が全く頭に入らず、コミュニケーションに委縮していた。
「頭で吸収できないなら、体に覚えさせよう!」
と、現地のレストラン、ファーストフード、ワインショップでアルバイトを始めた。
2001年にはワインショップに正式採用され、ソムリエの資格を取得。
2006年からはレストランで働き始めた。
ここで働くコックは、給料のよいレストランへと移ってしまい、不安定な体制が続いていた。
そこで、自分が料理をすると申し出た。その時、周囲に反対されたのも無理はない。私はその日まで料理をしたことがなかったのだ。

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イタリア人は人生を美味しく仕上げる達人

「この際、やってみよう!」と決心したのは、この時、イタリアで生きる流儀を肌で感じ始めていたから。
イタリアは日本と比べると、あらゆる面で機能が劣っている。
高い税金は国民を苦しめ、今日もあちこちから自国を嘆く声が聞こえてくる。
しかし、なぜか人々は陽気で明るい。笑いのスパイスが絶妙なのだ。
苦労や理不尽な現実をもユーモアをもって語れる人には、人が引き寄せられる。
それまで、人に認められたい、と思って自分を飾ってきたことが、かえって人を遠ざけていることに気づかされた私は、ここで起きた苦労を人生の糧にしてみたく思った。

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スローフード スローライフ

ユーモアを持って問題と向き合えるイタリア人の余裕。
この強さの背景には、イタリアのマンマから受ける愛が関係しているのかな?
それとも、スローに流れる時間が、トラブルを人生の糧として位置づけさせてくれるのだろうか?

そして、高度な医療施設が十分に設置されているとは言えないイタリアで、喫煙率が高く、パスタやパンなど炭水化物を主食とし、高カロリーなチーズやドルチェなどを愛するイタリア人が、長寿国の上位にランキングされているのは、なぜだろう?
ワインやオリーブオイルの効能だけではない、何かがあるはず。

スローフード、スローライフの土壌で人生を謳歌するイタリア人の様子が、今日の一粒の元気サプリメントになりますように!

トスカーナ州シエナから、のんびり歩かないと目に留まらないような、道端に咲く小さな幸や元気を紹介していきます。

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プロフィール

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大多和聖美(おおたわきよみ)
トスカーナ州・シエナ在住。ソムリエ。ワインショップ、小麦粉アレルギー対応レストランでのコック体験を経て独立。「エノテカトスカーナ」を立ち上げ、日本にワインやオリーブオイルの販売を行う。

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