更年期障害の症状はストレスが分かれ目

2015年11月18日

更年期なんて怖くない!*女性ホルモンは若さの “守護神”(全4回) 第3回

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 女性の健康は、卵胞ホルモンのひとつ、エストロゲンに支配されているといっても過言ではありません。そのエストロゲンが急激に減少する時期は「更年期」と呼ばれ、とても辛い症状が出る一方、まったく出ない人も。更年期の不思議に迫ります。


 更年期の症状の出方はまさに千差万別です。その分かれ目はストレス。自分が置かれている環境やストレスなどで閉経時期が早くなったり、更年期症状が重くなる場合もあることが判明。また、女性ホルモンのひとつエストロゲンの減少と不眠の関係もうかがいました。

プレッシャーが症状を重くする


RIKA それにしても、更年期というのは不思議です。女性なら必ず通る道なのに、人によってどうしてこんなにトラブルの出方が違うのでしょうか? 私と同年代の女性を見渡しても、とても悩んでいて生活に支障が出る人、そこそこ症状はあるけれど支障がない人、全く症状がない人と人それぞれ。なんだか不公平だなと思います(苦笑)。


田中 原因のひとつは、ストレスでしょうね。ストレス過多の女性は閉経を早めるともいわれています。


RIKA 私の場合、シングルマザーであること、収入が不安定なフリーランサーで仕事をしていることが、本来安定志向の自分にストレスをかけているような気がします。もともとストレスに弱く、20代のころも仕事のプレッシャーで自律神経失調症のような病気にかかったこともあります。そのときも不眠、動悸、気分の落ち込み、緊張すると多汗になるなど、まるで更年期障害のような症状が出ました。

不眠は更年期障害のサイン


田中 自律神経系は交感神経と副交感神経という異なる2つの異なる神経系統から構成されています。そしてエストロゲンは交感神経の活動を抑制し、副交感神経の活動を促進するのです。だから閉経によってエストロゲンがなくなれば、おのずと自律神経系が乱れます。交感神経活動が亢進すると動悸(心拍数の増加)、発汗(汗腺からの分泌増加)、冷え(皮膚動脈の収縮)が起こります。また副交感神経活動の低下で吐き気、食欲不振、便秘や下痢、ドライマウスやドライアイの原因にも。それと更年期の患者さんたちは、睡眠の異常がとても多いんですね。入眠しにくい、寝ついても途中で起きてしまう、深く眠れないなど、睡眠障害の方がとても多い。実はエストロゲンは睡眠にも大きく関わっています。たとえば卵巣を摘出したウサギにエストロゲンを投与しておくと、より小さな電気刺激で睡眠が誘発されることもわかっています。


RIKA 私も、最初の不調は睡眠障害から始まりました。そのうち睡眠導入剤なしには眠れなくなって、次々と体に不調が現れて。あのときに更年期障害だとわかって早めに治療していたら、こんなに深刻にならずに苦しまなかったかも……、とちょっと後悔している面はあります。でも終わったことをくよくよしても始まらないので、積極的に治療して前向きに過ごしていきたいと思います!

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プロフィール

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田中冨久子(たなかふくこ)
元横浜市立大学医学部教授(生理学)、同医学部長。長年にわたりエストロゲンの研究に携わる。定年退官後は、民間病院の勤務等を経て、2011年に田中クリニック横浜公園(更年期女性外来、生活習慣病外来)院長となり、数多くの患者さんを診療する。

田中クリニック横浜公園
神奈川県横浜市中区住吉町1-12-5
横浜エクセレントXVI 2F
電話045-680-6262

プロフィール

ライターRIKA
旅、美容、健康、人物インタビュー等を中心に活動するライター、49歳。数年来続く心と体の不調に悩まされ、さまざまな医療機関で診察してもらうも原因不明。その不安から、ますます症状が悪化する。

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