台湾の健康食品ランキング、日本とは大違い

2016年05月13日

元気のヒント・松浦優子の台湾暮らし(金曜更新) 第26回


台湾の健康食品売場。日本では全然目立たない「葉黄素(ルテイン)」が、台湾では超メジャー商品。目の健康に良いというサプリです。日本では見ない「鶏精(チキンエキス)」など、台湾の健康食品事情を統計データで見てみましょう。

 

台湾の健康食品人気、男女に大きな差


市場調査会社・ニールセンの調査(※1)によると、台湾の健康食品市場は近年大きな伸びを見せています。健康食品の広告量は、2010年の上半期と2015年同期比較で48%も増えています。2015年調査による男女別の健康食品ランキングは以下の通りです。

 


▲ニールセン調査によるランキング(2016年1月)

 


男性に人気の健康食品第1位は「鶏精(チキンエキス)」。コンビニなどでも一番目立つところに置かれています。女性の第3位にも入っており、台湾ではとても一般的な健康食品です。小瓶に入った液体タイプが多く、疲労回復・体力増強のために飲む人が多いそう。

 


▲最大手「白蘭氏®」ブランドの「鶏精(チキンエキス)」

 


どんな味か端的に言いますと、「塩気が全くないチキンの濃厚スープ」。薄褐色のとろみのある液体なのですが、生臭さが鼻につき、正直結構飲みにくい感じです。塩・コショウがたっぷり入っていれば美味しいのになあ。

 

男性の第2位は「魚油(フィッシュオイル)」。これは日本にもありますね。そして第3位は葉緑素ならぬ「葉黄素」で、「ルテイン」のことです。ルテインはカロテノイドの一つで、その効果は「護眼(目を守る)」。白内障や緑内障の予防など、目に良い成分だとされています。

 

 


▲「葉黄素(ルテイン)」サプリ。子供用のチュアブル錠もある

 


女性のランキングでは第1位にこの「葉黄素(ルテイン)」が入っています。第2位は連載第13回でご紹介した「四物飲」、第3位は「鶏精(チキンエキス)」です。

台湾でも、スマホやタブレットの普及に伴って、画面を注視する時間が激増しています。2015年10月に台湾の眼科医学会が発表したデータ(※2)によると、台湾人の一日の画面注視時間は一日平均8.4時間に達し、2006年と比較すると1.6倍にもなっています。

目を酷使する生活が一気に進み、2008年から2013年の間には、白内障や緑内障にかかる台湾人(20~54歳)の人数は30%も増加しているそうです。

目の疲れを実感する人が多いのか、目の健康に気を遣う人が多いのか、背景はよくわからないのですが、台湾では「目のためのサプリ」としてルテインが大人気であることは確かです。

 

 


※1:ニールセン「Life Index(生活型態大調査)」2015(2015年4月~9月調査)、2016年1月31日発表
※2:聯合報2015年10月1日記事「成年人「眼忙」 每天盯螢幕8.4小時」

 

台湾人のサプリ購入は年間3300億円、一人年間3万円


次は、健康雑誌『健康遠見』(※3)が2015年夏に行った調査結果から。台湾人のサプリ購入額は年間1000億台湾ドル(約3300億円)を超えるといいます。日常的にサプリ・健康食品類を口にしている人(25歳以上)は全体の37%程度だそう。台湾の総人口は約2350万人なので、サプリ常用の人は概算で年間約3万円はサプリ類に費やしていることになるでしょうか。

ニールセンの調査の方にはビタミン・ミネラル類は入っていなかったようで、こちらの統計における台湾のサプリ・健康食品人気ランキングはこうなっていました。

 


▲雑誌『健康遠見』の健康食品人気ランキング(2015)

 


ここでもやはり、ルテインが3位に入っています。ゼアキサンチンもルテインと同じカロテノイドで、ルテインとともに目を保護するサプリとして売られています。

日本の大手サプリメーカーのサイトにもルテイン製品はありました。でもやっぱり日本ではマイナー感の否めないルテインが、台湾ではなぜか超メジャーなのです。不思議だ。

※3『健康遠見』調査:遠見民調中心(遠見民意調査センター)、2015年7月16日~20日、無作為抽出電話アンケート方式、有効サンプル数1002人、信頼度95%、誤差±3.1%、2015年9月21日発表

 

 

ルテインたっぷりの野菜や果物は?


「そうか、目のためにはルテインを摂った方がいいのか」と思ったので、どんな野菜にルテインがたくさん入っているのかもちょっと見てみました。

結論から言うと、一般的な野菜の中ではホウレンソウのルテイン含有量が突出して高いそうです。ルテインは脂溶性(油に溶ける)なので炒めものが向いているとのこと。このほか、ブロッコリーやカボチャ、卵黄、オレンジ、キウイなどにも含まれているそうです。

 


▲ホウレンソウはルテインたっぷり

 


加工品で摂取するなら、いわゆる「青汁」に含まれるケールはホウレンソウの2倍以上のルテインが入っているとのこと。ちなみに、台湾でも日本メーカーの輸入青汁も売られてはいますが、そんなにメジャーではない印象です。


プロフィール


松浦優子

 


東京都出身。Web広告ディレクターとして勤務後、ひょんな縁で台湾・台北に語学留学し、すっかり台湾に魅了される。帰国後に日本語教師資格を取得し、現在は外国人向け日本語レッスンや台湾現地ニュースの日本語翻訳などを手掛ける。その後も台湾には年数回のペースで訪れ、一年のうち約1か月は台湾に滞在。現地の友達との旧交を温めつつ、もっと深く台湾を知るべく取材活動を行っている。

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