サプリメントに求めているものは何ですか?(サプリメント〜Vol.3)

2016年05月17日

 


病気じゃないのに、「疲れがとれない」「頭が重い」「イライラする」と、いまひとつ元気な感じがしない状態や、薬を飲むほどではないけれど、「膝が痛む」「眠れない」「目が疲れる」などの自覚症状。その他にも、ダイエット、美容、病気の予防など、医療や医薬品が対応しづらい領域にアプローチする手段の一つとして選ばれるのがサプリメントです。

 

オプティマルヘルスをサポート


「病気」じゃないのに「元気」ではないという状態は健康と呼べるでしょうか? 健康とは、単に病気ではないという状態ではなく、体調がよく、活力があり、いきいきと過ごせる快い状態のこと。以前は、病気を早期発見し治療することが第一とされていましたが、長寿大国とも言える日本では「健康寿命」という言葉がさかんに取り上げられるようになり、病気にかかりにくい「免疫力」、体を酸化させない(サビさせない)「抗酸化力」、老化を最小限に留める「抗加齢」、活力を生み出す「代謝力」など、体の状態のあり方に強い関心が寄せられています。
各自の年齢に応じて、心身ともに最良の健康状態を保つという健康観を「オプティマルヘルス」と呼びます。
この「オプティマルヘルス」の実現は、医療や医薬品がなかなか対応しづらい領域。毎日を健やかに、活力に満ちて過ごすためには、バランスのよい食事や適度な運動をすることが基本ですが、サプリメントを上手に利用することも有効な手段と言えるでしょう。

 

サプリメントの効果のほどは?


サプリメントは、効能・効果が承認されている医薬品とは違い、「栄養を補助する食品」という位置づけなので、効果に即効性や確実性など過度な期待はできません。「あのサプリメントは良く効いた」とか「効き目が感じられない」など、一つの製品に対しても賛否両論が飛び交うこともあります。というのも、サプリメントは、同じ主成分の製品であってもメーカーごとに使用する原料や含有量、製造方法に違いがあるだけでなく、消費者側の年齢や体質、消化・吸収能力、ライフスタイルの違いなどで効き目に差があり、一般的な評価をすることが大変難しいのです。
近年、医薬品に近い側面を持っているサプリメントの作用メカニズムや効果を医学的に検証する研究も進んでおり、エビデンス(科学的根拠)が集積しつつあります。一方、数字だけでは説明できない「元気感」を対象とする場合、効果のほどを相対化して結論づけるのは困難です。

自分に合ったサプリメントをたくさんの商品の中から取捨選択するのは難しいものです。自分の体調や生活習慣を振り返りながら、3ヶ月くらいを目安に飲み続け、「このサプリメントは自分に有効か?」と注意深く体の声に耳を傾けるようにしましょう。まず自分の状態を知ることが「サプリメントのある生活」の第一歩です。

次回は、自分にぴったりのサプリメントを見つけるためのヒントをお話しします。

取材:ファンドリッチみどり

■監修者プロフィール

 

 

久保 明(くぼ・あきら)

1979年、慶應義塾大学医学部卒業。医学博士。米国ワシントン州立大医学部に留学後、一貫して抗加齢医学・生活習慣病の研究と臨床の場での実践に取り組む。日本臨床栄養協会理事、厚生労働省 薬事・食品衛生審議会 専門委員、日本抗加齢医学会評議員、東海大学医学部客員教授等、歴任。歌舞伎座タワーにある銀座医院にエイジングケアを専門とする「プレミアムドック」を立ち上げ、院長補佐として診療を行っている。近著に『週に1度食べないだけで体の不調はリセットできる』(日東書院)、『一生寝たきりにならない「動ける体」のつくり方』(長岡書店)、『「糖化」をふせいで老けない・病まない体になる!』(PHP研究所)等がある。

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