歯のエナメル質の厚さをコントロールするのはGDF5であることを発見

2016年04月05日
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ヒトの歯の再生は難しい

2016年4月1日、東北大学の齋藤幹講師、福本敏教授らの研究グループは、歯のエナメル質の厚さをコントロールしているメカニズムを解明したと発表しました。今回の研究成果はイギリスの科学誌「Scientific Reports」にて公開されています。

近年、幹細胞を用いた研究が世界中で行われています。中でも特に力を入れて研究されている分野は幹細胞から臓器の再生です。実は既にマウスなどの小動物では歯の再生が実現しているのです。「それではヒトの歯でも同じように再生ができるのではないか」という声が聞こえてきそうですが、そう簡単にはいきません。

なぜなら、ヒトの歯はマウスなどよりも大きく、永久歯の形成にもかなり時間がかかるからです。ヒトの歯の再生を実用化するためには臓器形成時間の短縮化が必要です。

BMP14のGDF5に着目

BMPファミリーは骨や軟骨を形成するタンパク質であり、今では15種類明らかになっています。BMPファミリーの機能はそれだけにとどまらず、胚細胞の発生や分化においても重要な役割を担っているのです。

BMP2やBMP4は骨だけでなく、毛髪や歯の形成にも関与していることが知られていました。しかし、これらだけでは歯のエナメル質形成には不十分だったのです。そこで、同研究グループはBMP14のGDF5に着目しました。

このGDF5は骨や軟骨などの間葉系組織の形成において重要な役割を担っていることが知られていたのですが上皮にも発現しており、上皮由来エナメル芽細胞の分化をコントロールしていることが明らかになったのです。

今回の研究成果によって、ヒトの歯の再生治療はそう遠くない未来に実現するかもしれません。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

東北大学 プレスリリース
http://www.tohoku.ac.jp

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