解熱剤や痛み止めを選ぶー小中学生、高校生の頃から使える解熱鎮痛薬と上手なお付き合い

2016年02月03日

小児科医 Dr. しろくま子の“みんなも知っていたらいいのにと思うこと”(水曜更新) 第2回

 

熱や痛みは体調不良の警告なので避けられないけれど、できるだけ安全にやわらげたいもの。でもつらいときにはお薬をさっと選んでしまいがち。とはいえ特にインフルエンザの季節や、子どもの発熱や生理痛に使う場合には不安が残ります。ここではいわゆる解熱鎮痛薬との付き合い方、そして医者にかかるべき目安を説明します。

 

ずばり、第一のおすすめはアセトアミノフェン

 

さっそく結論を知りたい方のために、いきなり薬の名前を挙げました。今すぐ初めて買うならば、主要成分がアセトアミノフェンと書いてある解熱鎮痛薬をおすすめします。頭痛でも熱でも、授乳中でも子どもでも、インフルエンザの季節でも使えます。副作用が少なくて見直されている薬です。第二の薬として挙げるならイブプロフェンでしょう。医師の診察を受けずに薬を飲むなら、まずこうした比較的安全なものを。

 

どのように解熱鎮痛薬を飲むべきか

 

たいていの解熱鎮痛薬は飲んで一時間くらいでよく効く状態になります。もし生理痛などで予測ができるなら、つらくなりそうと感じた時点で飲んでいいと思います。わかっている痛みを限界まで我慢する利点は特にないはずです。空腹時を避けてしっかり水を飲みます。あくまで症状のあるときに使い、毎食後に飲むべきではありません。なるべく使わないほうがいいのだから。

 

子どもの場合はどうしよう

 

急に高い熱が出たとき、自宅に少し前にもらった薬が残っていることがありますよね。夜中で混雑した救急外来に行きたくない。でも放っておくのも少しつらそう。そんなときの現実的な対処法として以下を参考にしてください。本当は診察を受けずに手持ちの処方薬を使うことはやや反則なので、大きな声では言いませんが。
小児科ではふつうアセトアミノフェンを一回量で体重1kgあたり10mg処方しています。つまり10kgの子には100mgが標準の量ですが、小学生は200mgまで。中学生の生理痛でもたいていこれで効きます。次に使うまで6時間から8時間あけます。そして様子をみてよいのは一日か二日、薬でいうと三回分くらいまでです。生後六か月未満の赤ちゃんや、他に心配な要素(持病、下痢や発疹など別の症状)があるときは薬を使わず小児科へ。

注意すべき薬の成分

 

代表はアスピリン。従来よく使われてきたけれど、今は避けられる傾向に。特に冬は要注意です。ライ症候群という脳症が有名になり、15歳未満の水ぼうそうやインフルエンザのときには使わないように国も警告を発しました。川崎病などでアスピリンを飲んでいる子は、熱が出たらかかりつけ医に連絡を。
また、メフェナム酸、ジクロフェナクナトリウムも副作用の面から小児への使用を控えることになっています。

 

やはり医者にかかるべきとき

 

解熱剤、鎮痛剤はあくまで症状をやわらげる薬です。その原因を治すものではありません。だから薬を使ってもあまり効果を感じなかったり、頻繁に使わなければならなかったりする場合には、理由を考えるために診察を受けてください。もちろん薬局には上で紹介したものより効く薬も売っていますが、それらを使う前に一度は医師に相談したほうがいいと思います。生理痛で悩んでいるけれど産婦人科に抵抗があるという方は、まずは小児科や内科にかかった際にでも。

実は自分自身も中学生の頃から頭痛や生理痛があって、よくわからないので聞いたことのある薬を飲んでいました。しかも添付の説明書きも読み飛ばすという不真面目ぶり。でも医学部の授業を受けて驚きました。自分の薬の使い方は間違っていたのです。「中学で習いたかった」などとボヤキながら反省。副作用にぶつかる可能性は低くても、当たると安易な選択が悔やまれます。ぜひ薬剤師さんとも相談して上手に薬を選び、うまく体調や自分の都合と折り合っていきたいものです。

 

コメント

この記事へのコメントはありません。

この記事の関連ワード

新着の記事

Sidekibit b fefa1c4699a4986147a527399409cd3c5417e373a7c81d98947fd955971daf54

人工知能KIBITが、あなたに合った記事をおすすめします。 初めてKIBITに教えた時は翌朝までお待ちください。