ダニアレルギーの舌下免疫療法

2016年01月04日

 

 

2015年秋、ダニアレルギーの舌下免疫療法の治療薬「アシテア」(塩野義製薬)と「ミティキュア」(鳥居薬品)が発売されました。スギ花粉の舌下免疫療法は2014年に一足先に始まっています。
免疫療法は減感作療法とも呼ばれ、アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)を少量ずつ投与しつづけることで、免疫系の過剰反応を抑え、アレルギー症状を和らげて、徐々に体質を変えていく治療法です。

ダニアレルギーとはいったいどんなもの?

 

ダニアレルギーはハウスダストアレルギーと呼ばれているものと同じと考えてよいでしょう。ハウスダストアレルギーは、ヤケヒョウヒダニとコナヒョウヒダニの死骸や糞が原因になるケースがほとんどです。
症状としては、くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどのアレルギー性鼻炎が年間を通して起こります。
アレルゲンを減らすには、居住スペースからダニを減らす工夫が重要です。ていねいに掃除機をかけ、室内のホコリやダニを取り除きます。また通気を心がけ、室温や湿度も調整します。床はタタミやカーペットよりもフローリングがおすすめ。シーツはこまめに洗い、ベッドやふとんにも掃除機をかけるようにします。空気清浄機の使用も有効です。

 

ダニアレルギーの舌下免疫療法とは

 

ダニや花粉によるアレルギーの治療は、主に抗ヒスタミン薬や抗ロイコトリエン薬を使って一時的に症状を改善する対症療法が中心で、薬をやめると症状が再発し、治療による満足度は高くありません。
皮下注射による免疫療法も行われていますが、注射そのものの痛みと長期に渡るひんぱんな通院が不可欠で、患者の負担が大きくなります。
舌下免疫療法は、ヤケヒョウヒダニとコナヒョウヒダニのエキスを50%ずつ含んだ錠剤を、1日に1回、1~2分程度舌下に置き、口腔内の粘膜に吸収させるもので、自宅で簡単にでき、治療費も比較的安価です。

◆治療期間と効果は?

治療の対象となるのは、ダニが原因のアレルギー性鼻炎であることが検査などにより確定した人で、保険が適用されるのは12歳~成人。
治療に要する期間は2年から5年と長く、2年以上投与を続けた人の7割くらいに症状が軽くなるなど、なんらかの改善がみられます。

◆治療に伴うリスク

アレルギー物質であるダニのエキスを使うため、治療初期の段階で口腔内にかゆみや腫れなどの副反応が起こる場合があります。またごくまれにアナフェラキシーを起こすことがあります。そのため、投薬中は専門医による治療と適切な経過観察が必要になります。

ダニアレルギーの舌下免疫療法はまだ始まったばかりで、どの医療機関でも治療が受けられるわけではありません。治療を希望する場合は受診する前に医療機関に問い合わせ、この治療に向いているかどうかをきちんと相談しましょう。




■参考文献およびサイト:
一般社団法人 日本アレルギー学会「ダニアレルギーにおけるアレルゲン免疫療法の手引き」
http://www.jsaweb.jp/modules/journal/ index.php?content_id=4

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