ボケは40代に始まっていた その3

2016年01月04日

 

認知症がいちばん発症する年齢は、男女とも平均寿命とほぼ同じ。最後まで自立した生活を送りたいというのは誰しも望むところですが、では、どんな生活をすればボケを遠ざけることができるのでしょうか?

ボケを遠ざける生活スタイルとは

 

ボケを招く最大の要因は“老化”ですから、老化を遅らせることがボケを遠ざけることにつながります。そのために重要なのは「栄養」「運動」「休養」の3つ。この側面から生活スタイルを見直してみましょう。

「栄養」ではアンチエイジングな食事を心がけること。細胞を傷つけ老化させる活性酵素から身を守るには、抗酸化作用の強い栄養素であるビタミンA・C・Eやポリフェノールを多く含む食べ物を摂ることです。

「運動」で老化予防に効果的なのは「有酸素運動」です。有酸素運動が体にいいことは、1999年に雑誌『ネイチャー』でクレイマーという人が発表し、8割以上の確率で成果があったという報告がなされています。
代表的な有酸素運動としては、ジョギングやウォーキングが挙げられます。手軽に始められる早歩きのウォーキングは、日本でもさかんに推奨されるようになりました。問題はその頻度ですが、1日30分以上のウォーキングを週3~5回行うのが理想的だと言われています。つまり、2日に1回の割合です。
ほかにもサイクリングや、水に慣れた人がゆっくり水泳するのも同じように効果が見込めます。外へ出るのは気が進まないという方は、ヨガに取り組んでみてはいかが。深呼吸をしながら体を動かすヨガも有酸素運動に当たります。

 

次は「休養」です。
今から10年ほど前に、睡眠医学に関する雑誌『スリープ』に「1日30分以内の昼寝が認知症のリスクを下げる」という記事が載りました。2人の学者が追試を行い研究成果があったと発表、その後も類似の結果報告があり、最近ではアルツハイマー病の原因とされるβアミロイドの蓄積と睡眠不足との関係も報告されています。
睡眠は「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」に分かれ、昼寝はノンレム睡眠にあたります。近年の研究で、ノンレム睡眠は記憶の固定に有用であることがわかっています。また、ストレスが海馬における神経細胞の新生・再生を妨げるのに対し、昼寝のようなリラックス法は促進する可能性もあります。

脳を働かせる趣味を持つ

 

何事にも無関心でぼーっとして1日を過ごす生活が続くと、脳も働く必要を感じなくなり、自然と機能が衰えます。それがボケの始まりと言ってもいいかもしれません。
それを防ぐには、中高年になったら、自分が進んでやってみたいと思う趣味を持つことが大切です。カラオケ、木工、社交ダンス、山登り、旅行、囲碁、俳句など何でもいいのです。好奇心や強い関心をもって取り組み、自分なりに創意工夫をすることで、脳も生き返るのです。

 

運動嫌いの人は、好きなことにかこつけて体を動かす習慣を身につけることを考えましょう。犬を飼って毎日散歩に行く、歴史散歩の会に入る、植物や野鳥の写真撮影などを趣味にすれば一挙両得。また、園芸や木工など、手がけたものが形になる作業はやりがいがあります。同じ趣味の人との交流が芽生えやすく、仲間意識だけでなく競争意識が得られるのも脳にいいのです。
自分がいちばん楽しく感じることが脳の活性化につながります。家庭菜園やガーデニングは、毎日育ち具合を眺めたり、花を咲かせる喜びに立ち会えたりするのが、脳の活性化を促します。

 



◆参考文献『ボケは40代に始まっていた』西道隆臣 編著(かんき出版)

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