人間ドックを受診しよう(1)健康診断ではがんの早期発見は無理ってホント?!

2016年09月08日

 

興味はあるものの、なんとなく敷居が高い人間ドック。ところが、人間ドックを受けている人と受けていない人とでは、人生に大きく差が出るかもしれません!

 

健康診断と人間ドックはどう違う?

 

「気にはなっているけれど、いざ受診するとなると敷居が高いな…」
「毎年会社の健康診断を受けているから大丈夫でしょう」

 

「人間ドック」と聞くと、このように感じる人も多いのでは?
サラリーマンならば年に一度は会社の健康診断を受診しています。それでなんとなく安心しがちです。でも、35歳を過ぎたら、健康診断だけでは万全とはいえないということを、ご存知ですか?

 

そもそも、健康診断と人間ドックの違いって何でしょう。基本的には、現在の健康状態をチェックすること、また異常を早期に発見して健康な状態を保つことが目的という点で、共通しています。

 

健康診断は、労働安全衛生法という法律で年に1回以上、定期的に行うことが義務づけられ、検査項目も決まっています。これに対して、人間ドックには法的な定義がないので、健康診断よりも多くの、そして専門的な検査項目を自由に設定でき、より精密な検査をすることができるのです。
 

早期の異常発見には「人間ドック」が有効な理由

 

さて、日本人の2人に1人がかかるともいわれている「がん」。もはや、国民病ともいえるほどで、誰にとっても他人事ではありません。しかし、昔のように「がん=死の病」ではなく、早期に発見できれば完治できる可能性も高く、必要以上に恐れることはなくなってきました。

 

 

ただ、冒頭に登場した「会社の健康診断を受けているから大丈夫」と考えている人にとっては少しショッキングな話かもしれませんが、会社の健康診断でがんの早期発見は難しいというのが現実です。なぜなら、健康診断は糖尿病や高脂血症などの生活習慣病のリスクに対する検査が中心で、がんの早期発見を目的としたものではないからです。
もちろん、健康診断の項目に「腫瘍マーカー」と呼ばれる、がんになると数値が上昇しやすい検査をオプションとして加えている場合もありますが、この検査だけでは早期がんの発見に十分とは言えません。
がんを早期に発見したいと思うのなら、人間ドックによる詳細な検査をお勧めします。

 

人間ドックにも「基礎ドック」と「専門ドック」があり、「基礎ドック」は会社の健康診断と同様に生活習慣病に関する検査項目が中心となります。
一方、「専門ドック」には心筋梗塞など循環器系のリスクをチェックする「心臓ドック」、乳がんや子宮頸がんだけでなく女性ホルモン異常などの女性特有のリスクに備える「レディース・ドック」、脳梗塞など脳の異常のリスクに備える「脳ドック」など、様々な専門的な検査項目が設定されており、それらを組み合わせて精密な検査を行います。
がんに限らず、様々な病気や異常を早期に見つけるには、やはり人間ドックの受診が必要なのです。

 

「ちょっと太りすぎかな…」とか、「血圧が高めかも…」と軽く考えていても、人間ドックを受診することで隠れた病気の兆候が見つかるかもしれません。
実際、人間ドックを受診した人のうち、すべての項目で「異常なし」のスーパーノーマルと呼ばれる人の割合は、2014年で6.6%と過去最低を更新してしまいました(注1)。実に9割以上の人たちに何かしらの異常が発見されているのです。
「検査をして病気が見つかったらどうしよう…」と恐れる気持ちもわかりますが、「見つかったときにはすでに手遅れ」となる前に、早期に発見して治療を始めれば、その後の人生は大きく変わります。もちろん、異常がなければそれにこしたことはありません。

 

人間ドック受診は35歳がひとつの目安です。自分の体調や健康状態が気になる人は、一度、受診を考えてみてはいかがでしょうか。

 

注1:公益社団法人日本人間ドック学会、2014 年「人間ドックの現況」、32ページより

 

(ライター/三浦顕子)

 

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