誰でもかかる可能性がある帯状疱疹、その原因と対策

2016年09月08日

 

帯状疱疹は子どものころにかかった水ぼうそうの原因である「水痘帯状疱疹ウイルス」によっておこる疾患です。免疫力の落ちている高齢者に多い病気で、患者の70%は50歳以上です。しかし、最近ではストレスによる免疫力の低下からか、20~30代の体力のある世代の患者が増えています。

 

帯状疱疹と水ぼうそうの関係

 

子どものころに、多くの人が水ぼうそうを経験します。健康な子どもであれば、発症後1週間程度で回復します。しかし、治ってもウイルスはからだの神経節という神経細胞の集まった部分に長期間潜伏していて、免疫力が落ちたときを狙って「帯状疱疹」という疾患として再び現れることがあります。「水痘帯状疱疹ウイルス」は2度、病気を引き起こすのです。

 

帯状疱疹の症状と治療法

 

◇症状は?
最初は皮膚にヒリヒリした痛みや違和感がおこります。次に、痛みを感じた場所に赤い発疹が出て、小さな水ぶくれが帯状に広がります。胸、背中、腹部に現れることが多く、左右どちらか片方に現れるのが特徴です。顔や手、足にも現れることがあります。

 

◇治療法は抗ウイルス薬
抗ウイルス薬を処方します。皮膚の症状や痛みが軽い段階で治療を開始すると、ウイルスの増殖が抑えられ、皮膚や神経のダメージを少なくすることができます。抗ウイルス薬の効果が現れるまでに2~3日かかるため、速やかな治療が望ましいのです。炎症による痛みがある場合は炎症鎮痛薬を使用し、水疱がつぶれて細菌感染をおこしたら抗菌薬も使います。痛みは冷やすと悪化するので、温めるようにしましょう。

 

「帯状疱疹は痛い!」と言われるように、ときに激しい痛みを伴います。その場合は一時的に神経の働きを抑えるために局所麻酔薬を使用することがあります。痛みを我慢しすぎると、ますます痛みに対して敏感に反応するようになり治りにくくなるので、痛みの程度を正確に医師に伝え、適切な治療を受けられるようにしましょう。

 

一度帯状疱疹にかかると、免疫ができ再発することはほとんどありません。また帯状疱疹が他人にうつることもありませんが、まだ水ぼうそうにかかったことのない人や予防接種の済んでいない子ども(*)、妊婦との接触は避けるようにします。

 

*2014年10月1日から生後12か月から36か月の子どもを対象に、水ぼうそうの予防接種は任意接種から定期接種になり、無料で受けられるようになりました。

 

帯状疱疹後神経痛

 

帯状疱疹の皮膚症状が改善しても、痛みがいつまでも続くことがあります。これは「帯状疱疹後神経痛」と呼ばれるもので、高齢者に多い病気です。ウイルスに破壊された神経の回復力が弱いため、痛みが残ってしまうのです。治療には鎮痛剤、抗うつ薬などを使用し、強い痛みには局所麻酔薬も使用します。
もし帯状疱疹にかかってしまったら、抵抗力が低下している証拠と受けとめ、栄養や睡眠が十分にとれているか、ストレスをコントロールできているかなど、生活全般をしっかり見直してみましょう。

 

▶参考サイト: 公益社団法人 日本皮膚科学会
https://www.dermatol.or.jp/ 

 

(ライター/和田朋子)

 

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