暑さやわらぐ中華ハーブティー「青草茶」

2016年07月22日

元気のヒント・松浦優子の台湾暮らし(金曜更新) 第36回


夏の台湾では、暑さを和らげてくれる様々な中華ハーブティーが人気。代表格の「青草茶」は様々な薬草のブレンド茶。台北・龍山寺近くの「青草街」では、屋台で飲んだり、自宅用のティーバッグを買ったりできます。

 

夏になると台湾の人がこぞって飲み始める人気ドリンク


とりあえず、台湾は相当暑いです。そして暑い夏が長く続きます。なので、台湾にいると、漢方の中でも特に「暑さ対策」のものによく接します。台湾ビールやマンゴーかき氷のように実際に温度が低いものもありますが、多くは、漢方の考え方で「暑さを和らげてくれる」材料のものです。その効果は「消暑」や「清熱」、「解熱」といわれます。

また、夏の暑さだけでなく、陽の気過多の「火気が大きい」状態を改善してくれるものでもあります。これは「降火」とか「退火」といいます。(ただし、陰の気不足が理由で火気が相対的に大きくなっている人は、同時に陰の気を補充することも大切です。)

台湾の夏の「消暑」ドリンクでメジャーなのは、
・酸梅湯(スワンメイタン):甘酸っぱい燻製干し梅と薬草のドリンク
・冬瓜茶(ドングアチャ):冬瓜と黒砂糖のドリンク
・仙草茶(シエンツァオチャ):「仙草」という薬草のドリンク(ゼリーも多い)
・苦茶(クチャ):薬草のブレンド茶。エスプレッソのような強い苦みがある

そして、
・青草茶(チンツァオチャ):薬草のブレンド茶。
です。
夏場に台湾に旅行する方は、是非色々試してみてください。

 

 

▲酸梅湯の材料。干し梅、センダン、甘草、ハイビスカスなど

 

 

▲苦茶。ものすごく苦いので、お店では甘いサンザシのお菓子と一緒に出てくる

 

 

▲仙草。お茶やゼリーの材料になる


このほか、スイーツとしては「緑豆湯(リュードウタン)」という、緑豆でできたおしるこも夏にぴったり。コンビニでも、夏の期間限定で商品が発売されるほどの人気商品です。

 

青草茶街は、さまざまな薬草でいっぱい


台北の人気観光地でもある「龍山寺」。このあたりは台北で最も早くに栄えた場所でもあり、お寺の周りには古い建物が多く残る、味わいのあるエリアです。

そして、その龍山寺からすぐのところに「青草茶」のお店が建ち並ぶ一帯があります。青草茶というのは、さまざまな薬草をブレンドして作ったお茶のことで、お店にはたくさんの薬草が山積みになっています。巨大なアロエがつるしてあるのが青草茶店の目印。

 

 

▲台北・龍山寺近くの青草街。「オールド・タイペイ」の風情たっぷり

 

 

▲植物でいっぱいの店頭


ここでは、自分で淹れられる薬草茶のティーバッグや、既に抽出済みの濃縮青草茶(ペットボトル入り)などを購入することができます。また、お店の前には小さな屋台が出ていて、青草茶などをその場でいただくことも可能。

 

 

▲さまざまな薬草茶のティーバッグが並ぶ


ここでいう「薬草」というのは、これまで何度も取り上げてきた漢方薬材とは少し違います。漢方薬材というのは、漢方医学の薬として認定されている(=漢方薬典に掲載されている)植物・動物・鉱物などのこと(植物が圧倒的に多いですが)。

一方、「青草茶」の材料は中国語では「草藥(ツァオヤオ)」と呼ばれ、いわゆる民間の薬草。中国の福建省や広東省など、蒸し暑い地域で習慣的に利用され、台湾に伝わってきた薬草のことです。

 

 

▲漢方薬材として認定されていない薬草も含まれる

 

さまざまな効果のある薬草茶がたくさん


お店の前の屋台で売られている青草茶は、多少草っぽい(というか漢方薬っぽい)味ですが、砂糖が入っていて飲みやすくできています。たぶんハッカ(薄荷)も少し入っているのでしょう。飲むと爽やかなのどごしで、すっきりした感じがします。

甘さとカロリーが気になる人は、ティーバッグタイプを買って、無糖のものを自分で淹れることもできます。ただし、ここの薬草茶のティーバッグは、小分けのもののほかに、「6リットルのお湯で煮出す」という巨大なものもあるので気をつけてください。

 

 

▲苦茶もティーバッグタイプあり。大鍋で煮出す一個入り


夏の暑さをしのぐために工夫され、昔から親しまれてきた「消暑」ドリンクの色々。日本では手に入らないものもたくさんありますが、台湾へご旅行の際には試してみてくださいね。


プロフィール

 

 

松浦優子


東京都出身。Web広告ディレクターとして勤務後、ひょんな縁で台湾・台北に語学留学し、すっかり台湾に魅了される。帰国後に日本語教師資格を取得し、現在は外国人向け日本語レッスンや台湾現地ニュースの日本語翻訳などを手掛ける。その後も台湾には年数回のペースで訪れ、一年のうち約1か月は台湾に滞在。現地の友達との旧交を温めつつ、もっと深く台湾を知るべく取材活動を行っている。

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