夏こそぽかぽか食材のショウガを!漢方の夏の養生

2016年07月08日

元気のヒント・松浦優子の台湾暮らし(金曜更新) 第34回


ぽかぽか食材の代表・ショウガは、実は夏こそ食べた方が良いのです。自然界の陽の気に対応するためです。もちろん、暑さを和らげるひんやり食材も上手に摂りましょう。夏に体質改善すれば、冬の快調につながります。

 

「冬はダイコン、夏ショウガ」夏にぽかぽか食材が必要なワケ


梅雨のじめじめ時期には体内も除湿を、と以前の連載でご紹介しました。梅雨が明けると本格的な夏がやってきます。湿気と合わせて暑さへの対策が大事になってきます。

さて、中国語には「冬吃蘿蔔夏吃薑,不用醫生開藥方」(冬はダイコン、夏はショウガを食べれば医者いらず)という言葉があります。ショウガと言えば、日本人でもよく知っている「体ぽかぽか食材」。暑い夏に、どうしてわざわざ体を温めなきゃいけないの?

夏というのは二十四節気の「立夏」から「夏至」を経て「大暑」まで。この時期、自然界の陽の気は最も強く盛んになります。漢方では、人の体と自然は調和しているべきもの。だから、人の体にも陽の気の補充が大切です。ショウガは陽の気の補充に良い食材なんですね。
「春と夏は陽の気を、秋と冬には陰の気を補充」。まずはこれが大原則です。

 

▲日本では冬のぽかぽか食材のショウガ、実は夏にこそ必要

 

熱を取り、湿気を避ける夏の養生


とはいえ、夏場にショウガをもりもり食べて汗だくになっているのもツライですよね。夏の暑さと湿気は人の「水(津液:体液)」や「気」を損ないやすいと言われます。それから、体の外から入ってくる暑さで起きる「中暑(暑気あたり)」にも注意です。のぼせ、だるさ、めまい、食欲不振、睡眠不足など、いわゆる「夏ばて」ですね。

①さっぱりした味、脂っこいものや香辛料の過度な使用は避ける
②水分を適度に摂る
③ひんやり系(涼性)食材を適度に摂る


規則正しい生活のほか、夏に向いている「清熱解暑(熱を取り、暑さを和らげる)」食材を加えた薬膳粥も、気の補充に効果的なメニューです。

もちろん、冷たい飲み物やデザートなどの摂りすぎは禁物ですよ。夏は五臓のうち胃と脾を傷めやすい季節なので、胃にやさしく、脾を冷やさないことを心がけましょう。まあ、台湾のマンゴーかき氷は絶品ですけどね。

【夏に適した食材の例】
冬瓜、きゅうり、ヘチマ、ニガウリ、スイカ、緑豆、小豆、大豆、ナス、白菜、ハトムギ、蓮の葉(お茶などで)、トマト、ショウガ、ネギ、ナツメ、レンコン、ハチミツ、キクラゲ、鶏肉、羊肉、マグロ、イワシ、サケ、エビなど

瓜系はひんやり作用があるので夏にオススメ。冬瓜がその代表格です。また、ヘチマは日本ではあまり食べませんが、台湾ではおなじみの食材です。

 

▲ヘチマとエビの蒸し物。超さっぱりでおいしい

 

「冬病夏治」:冬の体調不調は夏に治してしまいましょう


さて、冬場にいつも風邪を引いたり冷えに悩まされたりして体調が悪くなる人は、夏こそがチャンスです。冬場の不調は、体の中に居座っている「寒邪」が自然界の「陰の気」と結びついて起こります。冬に具合が悪くなってからこの「寒邪」を体から追い出すのは結構大変です。だから、陽の気が満ちた暑い夏のうちに陽の気をしっかり補充して、この体質を治してしまいましょう。それが「冬病夏治」の考え方。

「冬病夏治」で一番有名なのは体のツボに貼る温性薬剤のお灸です。食べ物の場合は、上述のショウガやナツメなどが入った鶏の薬膳スープなどはいかがでしょう。むしろ韓国の参鶏湯(サムゲタン)なんかぴったりですよ。

 

▲台湾の漢方鶏スープ


特に現代人は、冷房のある生活をしています。私もオフィスでは冬よりもむしろ夏場の冷えに悩まされていました。そんな夏だからこそ、体を温め陽の気を補う食べ物をバランス良く摂ることが大切です。


プロフィール

 

 

松浦優子


東京都出身。Web広告ディレクターとして勤務後、ひょんな縁で台湾・台北に語学留学し、すっかり台湾に魅了される。帰国後に日本語教師資格を取得し、現在は外国人向け日本語レッスンや台湾現地ニュースの日本語翻訳などを手掛ける。その後も台湾には年数回のペースで訪れ、一年のうち約1か月は台湾に滞在。現地の友達との旧交を温めつつ、もっと深く台湾を知るべく取材活動を行っている。

コメント

この記事へのコメントはありません。

この記事の関連ワード

新着の記事

Sidekibit b fefa1c4699a4986147a527399409cd3c5417e373a7c81d98947fd955971daf54

人工知能KIBITが、あなたに合った記事をおすすめします。 初めてKIBITに教えた時は翌朝までお待ちください。