漢方ドリンク強化作戦、陰陽はバランスと総量が大事

2016年04月01日

元気のヒント・松浦優子の台湾暮らし(金曜更新) 第21回

 

 

陰陽は、バランスに加えてトータル量も大事です。私の場合、陰の気も少なく、陽の気はもっと足りないという「虚寒」体質。以前作ったナツメ・クコ茶に、漢方食材の代表「黃耆(おうぎ)」をプラスしてパワーアップ!

 

陰に傾いた「虚寒」なのに、火気(フオチー)過多?

 

 

中醫(漢方医学)では、体内をめぐる「気・血・水」の陰陽のバランスを見ます。私は陰の方に傾いている「虚寒(シューハン)」だとの診断でした。


▲陰陽のバランスイメージ

 


それなのに。私は数ヶ月にわたって陽の気「火気(フオチー)」過多の症状に悩まされていたのでした。具体的には、吹き出物がいつも必ず顔に一つ以上できている。それから、特に顕著だったのは口の渇き。唾液が足りずに歯茎が乾き気味で、話す時に上唇の内側がいちいちひっかかるような感じでとても不快です。うん、これは火気(フオチー)多すぎ。
でもどうして? 私、「虚寒(シューハン)」のはずなのに。

 

陰陽のバランスだけでなく、トータルのエネルギー量も大事

 

 

以前紹介した陰陽バランスの話では、陰・陽のどちらに傾いているかということだけを紹介しましたが、もう少し細かくみると、実は4つのパターンがありまして、

陽が過多:「実熱症」と「虚熱症」
陰が過多:「実寒症」と「虚寒症」

という、それぞれ2つのタイプに分かれます。

バランスというのは相対的なものですが、本来は、体内にある陰陽エネルギーの総量も見なければなりません。「実熱」・「実寒」は、片方が正常レベルで、もう片方が多すぎる状態。一方、「虚熱」・「虚寒」は正常レベル以下の陰陽エネルギーの中でバランスが崩れている状態です。

図解するとこんな感じ。


▲正常レベルを超えた陰陽バランスの崩れ

 

片方が正常値を超えてしまっている状態です。
一方、「虚熱」・「虚寒」のバランスの崩れはこんな感じです。


▲正常レベル以下での陰陽バランスの崩れ

 

こっちは、元々が正常レベルに達しておらず虚弱体質なところに、片方がさらに減ってしまっている状態。私の体質である「虚寒」はこれにあたるので、「陽」がせっかく正常レベルになった場合でも、バランスの関係で「火気」が大きい症状が出てしまうという訳です。弱い、弱すぎる・・・。これは、全体を底上げして、かつバランスを取らねばなりません。

 

ナツメ・クコ茶をさらにパワーアップ作戦


▲以前ご紹介した「ナツメ・クコ茶」

 

 

 

よくわかりませんが、とにかくなんだかいろいろ足りないようなので、「漢方ドリンク」をパワーアップしようと思いました。台湾で、「なんか色々便利に使える漢方食材って何?」という非常にアバウトな質問をして、勧めてもらったのは「黃耆(ホヮンチー/日本語:おうぎ)」です。おお、あの「ザ・木片」って感じのやつですか。見るからに効きそうだ!(素人考え) ・・・という訳で、乾燥ナツメ、クコの実と一緒に買ってみました。日本でも、横浜中華街の食材店で見かけましたよ。


▲中央上が黃耆(おうぎ)。からからに乾いている

 

黃耆(おうぎ)は漢方を代表する材料で、「補気(気を補う)」、「養肝(肝臓を養生する)」に効果的だそうです。長年の「虚寒」脱却に効くかも! と期待が高まります。

 

免疫力とエネルギーアップの「アンディー茶」

 

 

漢方ドリンクは実に多彩な組み合わせが可能なのですが、「ナツメ・クコ茶」に黃耆(おうぎ)を加えたものを調べていたら「安迪湯(アンディー茶)」というのを見つけました。
(「湯」はスープの意味ですが、ここでは「茶」としておきます)

台湾の免疫学の医師・孫安迪(スン・アンディー)博士という人が提唱している王道の「養生ドリンク」で、最近一部でちょっとしたブームになっているのだとか。
ネットの情報を色々参考にして、私はこんな感じで作ってみました。


▲1リットル分の材料。今回のナツメは小さめの「雞心棗」

 

【材料】
・黃耆(おうぎ):約15g ・・・温性(ちょっとぽかぽか)の材料
・乾燥ナツメ:約12g ・・・温性(ちょっとぽかぽか)の材料
・クコの実:約12g ・・・平性(ニュートラル)の材料
・水:1000cc
※ナツメは種を取っておくと、火気(フオチー)が大きくなりにくいそう。

【作り方】
①材料を一度水洗い。
②材料と1000ccの水を入れて火にかける。
③沸騰したら、弱火で20分煮込む。
④できあがり。


▲ナツメ・クコに黃耆を足した「アンディー茶」

 

ナツメそのものに甘みがあるので、砂糖を入れなくてもさっぱりした甘さが出ます。むしろすっきりして飲みやすいです。さらに、黃耆(おうぎ)を加えたことで、ほうじ茶のような香ばしさがプラスされて、これはなかなかの美味。

材料に「ぽかぽか系」が多いため、陽の気が多すぎる「実熱症」の人には向きませんが、冬場に手足の冷えに悩む人には合っている飲み物なんじゃないでしょうか。この「アンディー茶」、「火気(フオチー)」が過多になりすぎない限りは日常的に飲んでよいそうです。

漢方における陰陽のバランスというのは、色々な要素が複雑にからんでいて簡単にはいかないのですが、黃耆(おうぎ)の力で陰も陽もしっかりエネルギーを補給して、脱「虚寒」を目指すつもりです。

 

 

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