生活習慣病、ガンを予防する! 味噌の優れたパワー

2016年03月29日

 

「味噌汁一杯 三里の力」「味噌汁は不老長寿の薬」
日本人には馴染みの深い、お味噌汁。こんなことわざがあるのをご存じでしたか? 発酵食品である味噌は滋味に富んだ栄養分の宝庫ですが、昔の人も自然とその効果を実感していたようです。

1日3杯の味噌汁でがんを遠ざける!?

 

味噌の原料となる大豆は、「畑の肉」と呼ばれるほど栄養価の高い食材。良質なタンパク質、脂質の他、血中コレステロールを低下させる大豆レシチン、抗酸化作用があるといわれる大豆サポニンなど、多くの機能成分を含む食品です。
大豆を発酵させることで、その栄養価はさらにパワーアップ。発酵食品には、免疫力を高める、腸内環境を整えるといった効果があるといわれています。

さらに近年、味噌にはがんを予防する効果があるとして、注目されています。
国立がんセンター研究所によると、味噌汁を1日3杯以上飲む人は、1杯未満しか飲まない人に比べ、乳がんの発生率を40%軽減するという結果が出たそうです。さらに肺腺がん、胃がん、肝がんなどの発生リスクを抑えるという研究結果もあります。
これは、大豆に含まれるイソフラボンが作用しているようですが、同じイソフラボンを含む大豆食品で同様の効果が見られるわけではないことから、「味噌ならではの力」があると考えられます。

 

褐色成分メラノイジンが腸内で乳酸菌の働きを後押し

 

味噌は、ガンだけでなく生活習慣病の予防にも役立ちます。
生活習慣病の大きな原因のひとつが高血圧。高血圧には自覚症状がほとんどありません。放っておくと動脈硬化が進み、脳卒中や心筋梗塞を引き起こします。

1日2杯以上、味噌汁を飲む人は、飲まない人と比べると高血圧のリスクが低いという結果が報告されています。 大豆に含まれるタンパク質が血圧の上昇を抑えることは以前から知られていましたが、味噌の色の元になっている、褐色成分メラノイジンにも、血圧を抑える効果があると考えられています。

このメラノイジンには、腸をきれいにしてくれる効果もあります。私たちの腸内には約100兆個もの細菌がいるといわれ、その生態系を腸内フローラと呼びます。メラノイジンは、善玉菌である乳酸菌の働きを活発にして腸内フローラを整える役割をします。腸内フローラの環境を整えることで、便通が良くなり、健康・美容に役立つことは、近年とくに話題になっているところです。

味噌の塩分は大丈夫?

 

味噌が高血圧を抑える効果があると聞いて、意外に思う人もいるのではないでしょうか。塩分の摂りすぎが高血圧を招くことはよく知られており、塩分摂取量が多い地域の人は、高血圧の人が多いというのも周知のとおりです。
しかし、これには2つ注目すべき点があります。
ひとつは、塩分は、少なすぎてもダメだということ。塩分を減らすと、血管系の疾患リスクは下がりますが、あるレベルまで減ると、今度は逆にリスクが上がってしまうことがわかっています。
もうひとつは、日本人は塩分摂取量が多いとされながら、世界でトップクラスの長寿国ということです。
味噌の中の塩分は、食塩単独とは異なった働きをしているという研究報告もあることから、日本人は、塩分を味噌や醤油などからとっているために、血圧の上昇が抑えられているのではと考えられます。

このように、今まで知られていた大豆のもつ健康効果や、発酵食品としての効果に加え、味噌だけがもつパワーが少しずつ解明されてきています。
和食の魅力が新たに見直されている今、身近な食材である味噌を食生活にもっと取り入れて、健康に役立てていきたいですね。



◆参考文献:『味噌力』渡邊敦光 著(かんき出版)

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