飲み会のレスキューアイテム「ウコンドリンク」「レバードリンク」を使いこなそう

2016年02月29日

はぐれ薬学院生(♀)の “しみる” ひととき 第12回

 

 

新人歓迎会、予約は終わりましたか? 春の送別会はいくつ予定が入っていますか? 飲み会が頻繁にある方にはもうお馴染みの「ウコン」「レバー」入りドリンク。違いや飲むタイミングをまとめました。

 

 

ウコンは飲み会の前がベストタイミング。アルコールが残りやすい方におすすめ

 

ウコン入りのドリンクは、ウコンだけが持っている成分「クルクミン」の効果を期待したものです。クルクミンは、近年その抗酸化作用や抗がん作用が大変注目されている物質。肝臓に対しては、胆汁の分泌を活発にすることで、肝臓の細胞に刺激を与えることが考えられています。つまり、肝臓に「がんばれ!」と、エールを送るような効果が期待されます。

試合の前後どちらで応援を受けたいかといえば、もちろん試合前ですよね。というわけで、ウコン入りドリンクは、飲み会「前」の使用がおすすめです。どちらかというとアルコールの分解を促進する方に働くと考えられるため、お酒に弱い方、二日酔いでふらふらする感じの症状が多い方(まだアルコールで酔っている感じ)は、ウコンがおすすめです。

【注意】
・クルクミンとアルコールの同時摂取で肝機能が悪化するという報告があります。ドリンクを1本飲むくらいでは影響はないと考えられますが、サプリメントのように高濃度のクルクミンが含有されている製品は、効果を期待してやたら摂るのは控えるべきでしょう。日本国内で、二日酔い防止にウコン製品を大量摂取した結果、劇症肝炎を発症し死に至った例が報告されています。

・肝疾患をお持ちの方にウコン製品はおすすめできません。必ず医師に相談してから使用しましょう。ウコンに含まれる鉄分は、大量摂取によって肝臓の酸化を促進し、肝炎などの疾患を悪化させることが知られています。

 

 

飲み過ぎたと思ったら、レバー(肝臓水解物)入りドリンクを。
飲み会続きの人には錠剤もアリ

 

ウコン入りドリンクと双璧をなしている(と私が思っている)のが、肝臓水解物入りのいわゆるレバードリンク。肝臓水解物とは、ブタやウシの肝臓を消化酵素を使って加水分解したもので、肝臓のもとになるアミノ酸やペプチドのことを言います。

こちらは、ウコンが肝臓を刺激するのとは違って、肝臓が頑張るのを助太刀するようなイメージです。肝臓のもとを飲むわけですので、ウコンで懸念されているような副作用はありません(ただし、他の動物の臓器から作っているものですので、アレルギー持ちの方は気をつけた方が良いでしょう)。

動物実験レベルですが、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドの分解を早め、肝臓へのダメージを減らす効果があることが確認されています。

既に飲み会でやってしまった…。という方の「後のみ」には、肝臓水解物入りのものがおすすめです。また、最近は錠剤タイプの製品も売られていますが、飲み会続きで忙しい方には、毎日錠剤を飲んで肝臓に「ゲタ」を履かせておくのもおすすめです。

 

 

 

 

二日酔いが胃腸に来やすい人は、飲み会前に生薬入りのドリンクを仕込む

 

もともと胃が弱い方や、お酒のあと胃腸がおかしくなる方は、胃のはたらきを良くする生薬の入ったドリンクを飲み会前に飲むのがおすすめです。

滋養強壮を目的として、いろいろな生薬が配合されたドリンクが売られていますが、二日酔い対策としては昔から苦味健胃薬として知られているリュウタンやゲンチアナを配合した製品が良いと思います。また、ケイヒ、チョウジ、ウイキョウ、ソヨウなどの生薬が配合されているものは、その香りによって食欲を増進する効果があります。

最近では上述のウコンや肝臓水解物と合わせた製品も売られていますので、自分の二日酔いパターンに合わせて選んでみてくださいね。

ただし、二日酔い対策の基本は水をたくさん飲むこと、空きっ腹にお酒を入れないことです。これをお忘れなく!

 

 

<出典・参考文献>
国立健康・栄養研究所「食品成分有効性評価及び健康影響評価プロジェクト解説集」ウコンについて (2004年3月25日)

国立健康・栄養研究所「「健康食品」の素材情報データベース」

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