油を選ぶことが、食生活改善への第一歩

2015年11月04日

ファストフードや揚げ物をはじめ、スナック菓子やパン・ケーキ類など油脂を多く含む加工食品が日常的に食されている現代。食生活の洋風化による脂質摂取量の増加が問題視され、油脂は体に悪いというイメージが広まっています。

確かに、脂質の源である油脂を過量に摂り続けていると、肥満や大病につながりますが、脂質は体を構成する細胞膜の主要成分であり、炭水化物、タンパク質と共に欠かすことのできない3大栄養素の一つ。油脂に溶けやすい栄養成分のビタミンAやビタミンEなどの吸収を助け、体温維持や脳の働きになくてはならない重要な役割を担っています。

不足しがちなのは良質の油

 

一般的に油脂と呼ばれる「油」と「脂」ですが、「油」は常温で液体であり、主に植物性のもの。「脂」は、常温で個体であり、主に動物性のものです。脂質はその構造から「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」に分けられ、「不飽和脂肪酸」は、炭素の二重結合の数で「オメガ3系列」、「オメガ6系列」、「オメガ9系列」と、さらに分類されます。この構造の違いにより体に対する役割や影響が異なりますが、現代人に不足しがちなのは、「オメガ3系列」の油。この系列の油(シソ油、エゴマ油、亜麻仁油、魚油)には、血栓やアレルギー症状を抑制するα-リノレン酸が多く含まれ注目されています。加熱により酸化しやすいので「炒める」、「揚げる」というよりは、「かける」「つける」と、そのまま使うことが調理のポイント。魚油の多いサバやイワシなどの青魚やマグロを使った料理でもα-リノレン酸を摂ることができます。

 

過剰摂取してしまいがちな油脂

 

一方、加工食品やファストフードの中に含まれる「飽和脂肪酸」や「トランス脂肪酸」と呼ばれる油脂は、食品や料理を見ただけではどのくらい含まれているかわからず、知らず知らずのうちに過剰摂取してしまいがちです。特に、食品から摂る必要がないと考えられているトランス脂肪酸は、摂りすぎた場合の健康への悪影響が指摘され、欧米では、食品に含まれるトランス脂肪酸の表示や含有量に規制を設ける対策を始めています。

体の機能に欠かせない栄養素である脂質は、その源となる油脂の種類や質を見極め、バランス良く適量を摂ることが大切。栄養成分表示を見て食品や外食を選ぶことや、質の良い油を摂ることを心がけることで、おのずと食生活全体の改善にもつながるでしょう。

 

 

ライター/ファンドリッチみどり

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