「機能性おやつ」でどんな栄養成分を摂取すればいいか?

2015年12月11日

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前回は、「機能性おやつ」が私たちの美容や健康にいい、というお話をしました。特に予防医学の見地から「ヘルスフード」として摂ることに意味があります。では実際に、どんな食材や栄養成分を「おやつ」として取り入れたらいいか、その用途をお話ししましょう。

誰がどんな時に食べればいいの?――ケース別おすすめ食材


体に必要な栄養成分といっても、例えば幼児の脳や体の成長に必要な栄養成分と、若い女性が小腹がすいたときに食べる美容によい成分とでは、当然ながら違います。スポーツをする青年、中高年、老人…どんな人が何を食べるといいのか、ケース別おすすめ栄養成分と食材を紹介します。

◆女性のための栄養成分
〇美肌のために
コラーゲン(鶏肉の皮、フカヒレ、豚足、牛スジなど。1日5000mg摂ると確実に肌機能が回復すると言われている)、コンドロイチン(なめこ、豆乳、オクラ、海藻など。肌の水分量を保持する働き)
〇お通じのために
イヌリン(菊芋から取れる植物繊維。この成分入りグミなどが出ている)、乳酸菌(ヨーグルト、納豆、漬け物など。腸の調子を整える)
〇冷え症に
EPA(エイコサペンタエン酸。魚の油に多く含まれる。血液の循環をよくする)、ビタミンE(植物油、ナッツ類、うなぎなど)、ビタミンC(モロヘイヤ、にんじん、果実全般、いも類、緑茶など)、セレン(かつおや牡蠣などの魚介類、玄米、小麦胚芽、ねぎ、にんにくなど。抗酸化作用がある)
〇低血圧に
ビタミン・ミネラル(玄米、雑穀、海藻類、小魚、小エビ、ナッツ類など)、アミノ酸(納豆、卵などから良質のものを)、EPA、DHA(ドコサヘキサエン酸。いわし、かつおなど)
〇肌荒れに
ビタミン・ミネラル、ポリフェノール(プルーン、アプリコットなどのドライフルーツなど)

◆忙しく働く人のための栄養成分
〇ストレス解消に
ビタミンC・E、アスタキサンチン(エビ、カニなど。抗酸化作用がある)、イソフラボン(大豆など)、アントシアニン(ブルーベリーなど。疲労によってたまる活性酸素の除去)、リコピン(トマトなど)、GABA(アミノ酸の一種。玄米、発芽玄米など。イライラを抑え、ストレスを緩和する働きも。この成分入りのチョコレートが出ている)
〇パソコンによる目の疲れに
アントシアニン、ルティン(ホウレンソウなど)
〇飲み会があるときに
セサミン(ごま。肝機能に働き、抗酸化力も強い。すりつぶすとよい)、ウコン(肝臓に働く)

◆子どもたちのための栄養成分
〇幼児や児童には骨や脳の生育にいい栄養素を
DHA、カルシウム(アーモンド、海藻類、大豆製品、乳製品)、アミノ酸全般(肉、魚介、大豆などのたんぱく質から)
〇塾通いの子どもには集中力を高め、頭をスッキリさせ、脳の機能を高める栄養素を
GABA、ブドウ糖(炭水化物、砂糖、果実などから)、DHA
〇体育会系の部活動をする子どもにはDHA筋肉の強化につながる栄養素を(ケガの防止にもなる)
コラーゲン、アミノ酸全般

◆その他
〇メタボリックシンドロームの人や、その予備軍の人に
食物繊維(腸の働きをよくする。ひじき、納豆、おから、ごぼう、ぶなしめじ、玄米や全粒粉など殻ごと食べる穀物)
〇ロコモティブシンドロームの人に(ひざや関節が痛むお年寄りに)
グルコサミン(カニやエビの甲殻などから)、コンドロイチン、ヒアルロン酸(鶏皮、鶏手羽、鶏軟骨、豚足など)
〇すべての人に
プロバイオティクス(腸内のバランスを整える善玉菌…乳酸菌など)、プレバイオティクス(善玉菌が増えやすい環境を作る物質…オリゴ糖、食物繊維など)。どちらも市販のヨーグルトから摂ることができます。

このような食材や栄養成分を、意識的に毎日の生活に取り入れることをおすすめします。

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病気やけがの予防にもなり、誰かと一緒に味わうことで楽しみや癒しになり、コミュニケーションの助けにもなる……私たちの健康に大きく貢献してくれる「機能性おやつ」を、あなたもぜひ食生活に取り入れてみてください。
次回は、簡単に作れる「機能性おやつ」のレシピをご紹介します。

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プロフィール

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矢澤 一良(やざわ・かずなが)
農学博士。「日本を健康にする!」研究会会長。早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構、規範科学総合研究所ヘルスフード科学部門研究院教授。1972年、京都大学工学部工業化学科卒。株式会社ヤクルト本社・中央研究所勤務ののち、東京海洋大学大学院ヘルスフード科学講座客員教授を経て、現職。日本機能性食品医用学会理事。地方および海外との産学連携プロジェクトにも熱心で、農林水産省・食品産業科学技術研究推進事業専門官でもある。

参考文献:『日本を元気にする!「機能性おやつ」の効能&レシピ』矢澤一良 著(インプレス・クイックブックス)
http://quickbooks.impress.jp/?p=936

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