スピルリナ登場で、「藻活」が新たなトレンドになる?

2016年10月17日

 

「藻活(もかつ)」という言葉を知っていますか? 読んで字のごとく、「藻を食べて健康になろう!」という活動のこと。藻といえば最近はユーグレナが話題ですが、それ以外にも、食べられる藻はたくさんあります。今回ご紹介するのは、その仲間「スピルリナ」です。

 

牛ヒレ肉より断然高い、タンパク質含有率60~70%のスグレモノ

 

スピルリナは約30億年前、地球上で最初に出現した藻類の仲間。個体の長さが0.3~0.5mmという、とても小さな藻類です。
スピルリナ(Spirulina)の名前の由来は、ラテン語で「らせん」や「ねじれ」を表す「spira(英語の「spiral」)」。顕微鏡で見ると、その名のとおり、小さなバネのようならせん状になっています。

 

スピルリナは主にアフリカや中南米のアルカリ度の高い湖に自生しており、古代から食用として利用されてきました。本格的に研究され始めたのは1970年代以降で、近年では国連の諮問機関であるIIMSAM(政府間機関スピルリナプログラム)が、世界の深刻な栄養失調対策としてスピルリナの普及に努めるなど、注目度が高まっています。

 

スピルリナには豊富な栄養素が含まれていますが、中でもタンパク質は60~70%と高い含有率です。タンパク質は筋肉や内臓、皮膚など体を作る上で欠かせない栄養素で、免疫力を高め、消化吸収を助けるなど重要な働きをしています。タンパク質の含有率が高いといわれる牛ヒレ肉でも含有率は約20%程度。そう考えると、1つの食品から得られるタンパク質としては、スピルリナは突出しているといえます。

 

スピルリナはビタミン、ミネラル、不飽和脂肪酸、食物繊維など多くの栄養素を含んでいるため、栄養バランスが偏りがちな食生活をマルチにサポートしてくれそうですね。

 

パウダータイプの市販品で、グリーンで安全な食生活を

 

 

スピルリナはきれいな緑色をしています。この色はスピルリナの成分の中の「フィコシアニン」という色素タンパク質がもたらすもので、厚生労働省の既存添加物リストに含まれています。アイスキャンディやグミの着色にも使われており、すでにお馴染みの色というわけです。市販または通販のスピルリナを使って私たちの食卓に色を添えることもできます。

 

商品化されているスピルリナは、多くがタブレットタイプかパウダータイプのもの。パウダータイプなら、ほかの食品や料理に混ぜて摂ることができます。独特の磯の香りのような風味があり、バナナスムージーやバナナシェーキ、味噌汁など汁物に入れたり、納豆に混ぜ込んだりするとおいしく食べられます。また、熱を加えても成分が変化しないので、カレーやシチューなどの煮込み料理に加えたり、ハンバーグやクッキーなどに練り込んだりしてもいいでしょう。

 

スピルリナを購入する際は、きちんと検査されているものを選ぶことが大切です。スピルリナはミクロシスチンという有毒物質や重金属などを引きつける性質があるため、これらの不純物が含まれていない安全な商品を選びましょう。

 

◆参考
・『スーパーフード辞典 BEST50』監修:斎藤糧三 料理:松村和夏(主婦の友社)
・IIMSAM(政府間機関スピルリナプログラム) http://iimsam.org/en/iimsam-our-purpose/
・厚生労働省 食品添加物
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuten/index.html

 

(ライター/照井みき)

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