滋養たっぷり、日本で作れる漢方ドリンク

2015年12月18日

元気のヒント・松浦優子の台湾暮らし(金曜更新) 第7回

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台湾の人は、日頃からよく体調を整えるために漢方素材を使った飲み物を飲んでいます。今日は、風邪ぎみのときなどに飲める、日本で手に入る材料で作れるドリンク3種類をご紹介。体がぽかぽかしてくるタイプのものです。

台中で、友人家族とレストランに行った時のこと。何気なく「ちょっと風邪っぽいんですよね」と言うと、友人のお母さんに「あらそう。咳は出る? のどは痛い?」と聞かれました。いえ、ちょっとだるいくらいで・・・と答えると、「それならこれを飲みなさい!」と注文してくれたのは「桂圓紅棗茶」という飲み物。くせもなく、甘酸っぱくて感動的なおいしさでした。ちょっと体調がすぐれないなという時、台湾の人は漢方素材を使ったおいしい飲み物で調子を整えてしまいます。

食べ物にも病気にもある、「熱い系」と「冷たい系」


ショウガは体が暖まるとか、きゅうりは体を冷やすとかいうくらいはさすがに知っていましたが、体の不調自体にも「熱い系」と「冷たい系」があります。友人のお母さんが最初に確認したのは、私の風邪がそのどちらかということ。軽い風邪は「風寒型」なので体を暖める「熱性食品」を、熱や炎症が出ている「風熱型」には熱を取り除く「涼性食品」をとらなければなりません。注意すべきは、この「熱性」と「涼性」は、その料理そのものの温度とは関係がないことです。熱が出たから氷で頭を冷やす、というのとはまったく次元の異なる話なんですね。もちろん、体を暖めたい時は「熱性食品」を暖かい料理でとったほうがより良いのですが。

私が勧めてもらった「桂圓紅棗茶」の「桂圓(グイユエン)」は別名「龍眼(ロンイェン)」。リュウガンとナツメを煮出したドリンクで、体を暖める効果があります。あまりに美味しくて感動している私に、「家でも簡単に作れるわよ!」と教えてくれたのですが、日本ではリュウガンはなかなか手に入りません。なので、その後は日本で比較的入手しやすい材料を使って自分で作るようになりました。今日は、本格的に風邪をひく前や軽い風邪の時に体を暖めてくれるドリンクを紹介します。どれもとても簡単ですよ。

体ぽかぽかドリンク(1) 紅棗枸杞茶

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【材料】乾燥ナツメ、クコの実、氷砂糖(砂糖やハチミツでも)
【作り方】水に材料を入れてしばらく煮る

私が一番好きでよく飲んでいるのがこれです。乾燥ナツメだけは、ちょっとがんばって探さないといけないかもしれません。中華食材を扱うスーパーにあると思います。クコの実は、最近は普通のスーパーでも見かけるようになりましたね。

台湾のレシピは結構アバウトで、だいたい「適量」としか書いてありません。私はいつも水500ccにナツメ10~15個、クコの実と氷砂糖を各大さじ1杯くらいで作っています。ナツメの酸味だけでは足りなければレモン汁を入れたり、ぽかぽか効果アップのためにショウガの薄切りを入れたりしてもいいです。

ナツメの皮は消化が悪いので食べません。また、エキスが出やすいようにナツメに包丁で切り込みを入れておくといいでしょう。私はめんどうくさいので、煮ながらおたまでナツメをつぶしてしまい、茶こしでこして飲んだりします。実はこれ、韓国でもよく飲まれている飲み物だそう。

体ぽかぽかドリンク(2) 地瓜薑湯

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【材料】サツマイモ、ショウガ、黒砂糖(砂糖やハチミツでも)
【作り方】水に材料を入れてしばらく煮る

「地瓜」はサツマイモ、「薑」はショウガのことです。乱切りにしたサツマイモと薄切りのショウガを煮たものです。お茶というより具だくさんの甘いスープです。サツマイモの甘みがあるので、砂糖は控えめで大丈夫。サツマイモが煮えたらできあがり。

体ぽかぽかドリンク(3) 紫蘇茶

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【材料】シソ(青ジソでも赤ジソでもOK)、ショウガ、お好みで砂糖など
【作り方】材料をポットに入れ、熱湯を注いで5~6分待つ/水に材料を入れてしばらく煮る(どちらでも)

シソの葉は適当なサイズに切り、細切りショウガと一緒に紅茶などのポットに入れます。そこに熱湯を注ぎ、5~6分蒸らしてできあがり。無糖でも、甘みをつけてもおいしいです。多めに作る時は、鍋にお湯をわかして材料を入れ、5分ほど煮ます。量は本当にお好みなのですが、水500ccに1把くらい入れれば十分です。一度に飲みきらない場合は、レモン汁をたらしておくと変色が防げます。
青ジソで作ると本当にすっきりした味で、これで体が暖まるとは思えないくらいなのですが、これも立派な「熱性」ドリンクです。

プロフィール

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松浦優子
東京都出身。Web広告ディレクターとして勤務後、ひょんな縁で台湾に語学留学。帰国後に日本語教師資格を取得、現在は外国人向け日本語レッスンや台湾現地ニュースの翻訳などを手掛ける。台湾には年数回「里帰り」。

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