風邪をひきやすい人は要注意! 口呼吸が不調を招く!?

2016年06月13日


私たちは無意識に呼吸をしていますが、鼻と口、どちらで呼吸するかによって、大きな違いがあることをご存知でしょうか? 実は口に頼った呼吸をしていると、さまざまな病気や不調を引き起こしてしまうのです。

 

口呼吸が病気の原因になる!?


人が1日に吸う空気の量は1万リットル以上、呼吸回数は2万回以上にも及びます。相当量のホコリや細菌、ウイルスなどの異物が含まれている空気が、体に出入りしているのです。
鼻呼吸では、鼻毛や粘膜によって空気がろ過され、多くの異物はブロックされます。また、空気に適度な湿気を与えてくれます。
一方、口呼吸では、異物を含んだままの空気がそのまま肺の中に入ることに。水分量の少ない空気が肺に入ると、肺胞の働きが悪くなり、鼻呼吸と比べて酸素の吸収量が減ります。口の中が乾燥するため、唾液による殺菌、消毒作用が弱まり、口腔内で雑菌が増えて歯肉炎・歯周炎や、口臭の原因にもなります。
さらに、喉には免疫組織であるリンパ組織が集まっています。口呼吸では常に外からの病原体が侵入するため、リンパ組織の働きが弱まります。その結果、扁桃炎など喉に症状が現れるほか、免疫力そのものが低下。風邪、インフルエンザや、免疫が関わっているアトピー性皮膚炎など、全身に及ぶ、さまざまな不調の原因となるのです。

 

あなたは大丈夫?口呼吸チェックリスト


電車に乗っている時などに周りを見渡してみると、口を半開きにして携帯電話を見ている人、口をぽかんと開けて居眠りしている人を見かけますよね。現代は多くの人が口呼吸になってしまっていますが、それを自覚している人は意外と少ないようです。
次のようなことが思い当たれば、口呼吸メインの人と言えるでしょう。

 

・いつも口が開いている
・口を閉じると、あごに梅干しのようなシワができる
・左右の目の大きさが違う
・朝起きた時に、口の中が乾いている
・たばこを吸っている

 


口呼吸をしている人は、片方だけで噛む「片噛み」をしていることが多く、長く続けていると顔のバランスが崩れ、目の大きさが違うということが起きるようです。たばこを吸う時に口が半開きになることから、喫煙も口呼吸の原因になります。

 

口呼吸をやめて正しい鼻呼吸をするためには


口呼吸の習慣をやめるには、意識して口を閉じるようにすることが大切。寝る時にサージカルテープを口に貼るのも効果的です。それでも治らないという人は、舌の位置が原因で口呼吸になっているかもしれません。
正しく鼻呼吸ができている時は、舌が口の中の上壁部分、硬口蓋(こうこうがい)にぴったり付いています。舌は舌筋という筋肉でできていますが、舌筋や口の周りの筋肉が弱まると、舌の位置が下がってしまうのです。
口呼吸の人のほとんどが、舌の位置が硬口蓋ではなく、上の歯、もしくは下の歯の裏側に下がってしまっています。このわずかなズレが気道を狭めてしまうため、口呼吸を治すには舌筋や口の周りの筋力を鍛えることが重要なのです。

この筋肉を鍛えるのに効果的な「あいうべ体操」というトレーニングがあります。
まず「あー」と言って口を大きく縦に開き、次に「いー」と言って大きく横に開きます。続いて「うー」と言って口を前に強く突き出し、最後に「べー」と、舌を思いきり下に伸ばします。これを1セットとして、毎日30~60セットを目安に続けることで、口の周りと舌の筋肉が鍛えられ、舌を本来の位置に引き上げられるようになります。

正しい呼吸は、お金もかからず、今すぐにできる健康法ともいえます。風邪をひきやすいなど、不調を感じている人は、正しく鼻呼吸ができているかどうかをチェックしてみてはいかがでしょうか。

(ライター/伊井順子)

◆参考文献:『正しく「鼻呼吸」すれば病気にならない』今井一彰 著(河出書房新社)

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