医食同源・「養生」の国、台湾

2015年11月06日

元気のヒント・松浦優子の台湾暮らし(金曜更新) 第1回

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 「養生」とは、生活の中で健康に気を配ること。台湾には漢方を使った料理があふれています。体調に合わせて食べ物を正しく選ぶことを、台湾で教えてもらいました。


 グルメにはあまり興味なし。仕事に夢中になると健康管理にも無頓着。そんな私が中国語を学ぶために訪れた台湾・台北。短い間でしたが、台湾生活の中で教えてもらった大事なことの一つが、「正しく食べる」ことでした。

街でよく見かける「養生」の文字。


 ある日ふと気になったのは、台湾の街なかでよく見かける「養生(ヤンシェン)」という文字。マッサージ店なら「○○養生会館」、スーパーの食品には「養生食品」などなど。私が最初に思いついたのは、お見舞いの時の「ゆっくり養生なさってください」という言葉。台湾はそんなに病気療養中の人が多いの?…というのは私の勘違いで、もともと、養生とは「生活に気をつけて健康増進を図ること」という意味なんですね。

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普段食べる料理にも、体にいいものがいっぱい。


 台湾では、普通の料理や飲み物にも漢方食材がたくさん使われています。伝統的な梅ドリンクの「酸梅湯」、健康ブレンド茶の「青草茶」もそうですし、伝統の台湾スイーツにはキクラゲや蓮の実など美肌食材がたっぷりトッピング。カジュアルな食堂のスープにもたくさんの種類があります。酸梅湯や青草茶なら25元(約100円)、四種類の漢方と豚モツのスープ「四神湯」なら55元(約200円)など、価格もとにかく庶民的。薬膳料理でございます!と肩肘張った感じではなくて、気軽に口にできるんです。

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体調と食べ物の関係を、みんなちゃんと知っている。


 体にいい食べ物がたくさんあるだけではなくて、台湾の人はどんな料理にどんな効能があるのかをだいたい把握しています。年配の方だけではなくて若者もです。例えば冬場に「ちょっと風邪っぽいんだよね」と友達に言えば、「じゃあ夜は薬膳スープにしようか?」とか、「麻油鶏(ごま油と生姜の鶏肉スープ)食べなよ!」という返事が返ってきます。ただし、生理中だったら「麻油鶏」や「四神湯」は食べてはいけないし、冷たい飲み物は絶対に飲まない。体調によって、食べるべきもの・避けるべきものをちゃんと知っていて、生活の中で自然に実践している。台湾の人は本当に養生上手です。
台湾に教えてもらったたくさんの「養生」を、これからご紹介していきたいと思います。

プロフィール

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松浦優子
東京都出身。Web広告ディレクターとして勤務後、ひょんな縁で台湾に語学留学。帰国後に日本語教師資格を取得、現在は外国人向け日本語レッスンや台湾現地ニュースの翻訳などを手掛ける。台湾には年数回「里帰り」。

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