良いアロマで美肌を守る!精油で虫よけスプレーを手作りしてみよう

2016年05月17日

はぐれ薬学院生(♀)の “しみる” ひととき 第21回


夏の訪れと同時にやってくるのが、大量の虫たち。アウトドアのお出かけも多いこの時期には、虫よけが必須。でも市販の虫よけはなんだかむせるし、ニオイがイヤという方も多いのでは?本日は、精油(エッセンシャルオイル)を使った良い香りの虫除けスプレーの作り方をご紹介します。

市販の虫よけスプレーの成分は?
市販の虫よけスプレーに含まれているのはほとんどが「ディート」(ジエチルトルアミド)という成分です。もともと軍事用に開発された物質で、昆虫の忌避作用は折り紙つきです(どうやって効いているのかは謎だそうですが、触角に作用して昆虫のセンサーを撹乱しているのではないかと言われています)。
日本でも50年以上長く使われていながら、副作用の報告はほとんどなく、安全性も保証されている成分です。ただし、海外の報告で長期使用や小児への安全性に対する懸念が生まれたことから、現在は以下のような注意書きが記載されています。

ディートを使った虫よけ剤の注意
・慢性使用は避け、蚊やブユ(ブヨ)等が多い戸外での使用等、必要な場合のみ使用すること。

・目に入ったり、飲んだり、舐めたり、吸い込んだりすることがないようにし、塗布した手で目をこすらないこと。万一目に入った場合には、すぐに大量の水またはぬるま湯でよく洗い流すこと。

・具合が悪くなる等の症状が現れた場合には、直ちに、本剤にエタノールとディートが含まれていることを医師に告げて診療を受けること。

・小児(12歳未満)に使用させる場合には、保護者等の指導監督の下で、以下の回数を目安に使用すること。なお、顔を避けて使用すること。



子どもに対しての使用は次のような制限があります。

生後6ヵ月未満の乳児→使用不可

6ヵ月以上2歳未満→1日1回

2歳以上12歳未満→1日1~3回


最近では、虫よけ製品にディートの濃度が明記されるようになりましたので、小さいお子さまがいらっしゃるご家庭は、ディートの濃度をチェックしてから購入した方が良いでしょう。

 

 

精油を使った手作り虫よけスプレーの作り方


ディートはとても優れた虫よけ剤ですが、軽く虫よけしたい時や、むせこみや虫よけのニオイが気になるという時は、良い香りのアロマオイルで虫よけスプレーを手作りしてみてはいかがでしょうか?

※今回は成人の方向けに情報をご紹介しています。3歳未満のお子さまにはあまりオススメできないことがあります(後述)。

 

【手作り虫よけスプレー・材料】

無水エタノールまたはキャリアオイル(ホホバオイルなど)5mL

精製水(水道水、ミネラルウォーターでもOK)45mL

お好きな精油(エッセンシャルオイル)10滴

シトロネラ、レモンユーカリ、レモングラス、ゼラニウム、カモミール、(ペパーミント、ラベンダー)などからお好きなものを入れてください。
お肌につけるものなので、精油は質の良い物を使いましょう。生活の木やニールズヤード、GAIAなどが比較的手頃ではないでしょうか。

スプレー容器(できれば遮光のもの)


【手作り虫よけスプレー・作り方】

1. スプレー容器に無水エタノールまたはキャリアオイルと精油を入れてよく混ぜる

2. 精製水を加えて再びよく混ぜる

3. 毎回、使用時にはよく振ってから使いましょう

4. 香りを感じなくなったら都度スプレーした方が効果的

5. 作ったら2週間くらいで使い切るようにしましょう

 

虫よけに効果的な精油の成分とは?


虫よけに効果のあるアロマ成分は、シトロネロールやゲラニオール、シトロネラールと言われています(一番効果があるのはシトロネラールという見方があります)。
これらの香りは、蚊やダニが嫌うものだそうです。逆に言うと、香りがしなくなったら虫は普通にやってくるので、こまめにスプレーする必要がありそうです。

 

 

 

シトロネラ
ゲラニオールを15~25%、シトロネロールを5~15%、シトロネラールを5~30%含むと言われています。
防虫作用のあるアロマオイルとしては最も有名な精油です。イネ科の草ですが、レモンに似た爽やかな香りで、デオドラントスプレーにも使われています。

レモンユーカリ(ユーカリ・シトリオドラ)
実はシトロネラよりもシトロネラールの含有量が多く、防虫効果はこちらの方が高いかもしれません。シトロネラールはなんと65~75%、シトロネロールが5~15%含まれています。シトロネラ同様、デオドラントにも使えます。

ユーカリと名のつく植物は沢山ありますが、いわゆるユーカリ(ユーカリ・グロブルス)とは結構香りが違います。ユーカリ・グロブルスが意識をクリアにさせるような香りである一方、レモンユーカリは気持ちを鎮めてくれるような香りです。

ちなみにユーカリといえばコアラですが、コアラはとてもグルメで、自分が気に入った味のユーカリでないと一切口にしないのだそうです。ある動物園では19種類ものユーカリを栽培して、コアラが気に入ってくれるようにブレンドしているらしいです。

レモングラス
タイ料理、ベトナム料理などでよく出てくる、強い香りのする植物です。レモングラス茶を飲むとなんだか心が落ち着いて、胃腸の消化も良くなる感じがします。シトラールが70~80%、シトロネロールが10%程度、ゲラニオールが5%程度含まれています。

ゼラニウム(ローズゼラニウム)
女性向けの基礎化粧品によく使われている精油です。ローズに似た香りで、ホルモン調整作用があると言われており、PMSやスキンケアに良いとされています。防虫効果もあり、シトロネロールが20~40%、ゲラニオールが10~20%含まれています。

カモミール
ハーブティーというとカモミールを想像する人も多いのでは。ハンドクリームにもよく使われている、ちょっとリンゴのような香りですね。カモミールは、コンパニオンプランツといって植物を育てる際の害虫よけに一緒に植えられるハーブでもあります。蚊やダニに対しての効果は上4つの方が強そうですが、あまりクセが強くなく万人受けしそうな香りなので、使い勝手は良いでしょう。

 

 

ペパーミント(ハッカ)
ハッカ油でおなじみペパーミント。市販のゴミ箱のニオイ消しにもこの香りを使ったものがあります。あのスーッとするメントールの香りは、虫たちはお嫌いのようです。最初の4つと比べるとあまり防虫効果が強いとは言えませんが、トイレや下駄箱のニオイ消しや暑い日のクールダウンなど、様々な場面で使えるので、お家に1本あると便利です。

ラベンダー
アロマの王道、ラベンダー。虫よけ効果があるらしい…ですが、本領を発揮するのは虫に刺されたあとではないかと思います。直接肌につけられる数少ない精油の1つで、優れた抗炎症作用を持っています。ゼラニウムとブレンドするとフローラルな良い香りになります。

 

 

子どもや妊婦にアロマは大丈夫?

 

 


ナチュラルで良さそうな手作り虫よけスプレー。しかし、精油は植物の色々な成分の入ったエキスを濃縮したもの。感受性の高い小さな子どもに対しては慎重に使う必要があるでしょう。
特に、3歳未満の子どもには、直接スプレーするのはやめた方が良さそうです。
また、妊婦の方に対しても、あまり使わないほうが良い精油があります。
今回挙げた中では、ゼラニウムとラベンダーなら比較的安心して使えるようです。

また、ペットのいるご家庭ではアロマは避けたほうが良いでしょう。特に猫に対しては防虫成分が毒になりますので、使うのは避けましょう。


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