疲労、肩こり・腰痛に!美肌効果も期待できる「アルニカオイル」の秘密

2016年05月24日

はぐれ薬学院生(♀)の “しみる” ひととき 第22回


【立ち仕事の方にもおすすめ】お仕事を頑張って、ガチガチに凝り固まった肩や腰。セルフマッサージをするなら、オイルにこだわってみるのも良いかもしれません。そこで、スポーツマンの疲労回復アイテムとして昔から愛用されているアルニカオイルはいかがでしょうか。最近では、美肌・美白にも良い効果があるかもと、色々な可能性がわかってきました。

 

スポーツ選手も愛用!足の疲れやむくみにアルニカオイルがオススメ

 


以前、足の疲れやむくみの対策をご紹介しましたが、足をマッサージするのが好きな方もいらっしゃると思います。

最近はマッサージ用のオイルが色々と売られていますよね。どれを買えばよいのか迷ったことはないでしょうか。そんな方におすすめのマッサージオイルがあります。
それが、アルニカオイルです。私は、立ち仕事が増えて足のだるさが気になる最近、アルニカオイルでマッサージしようかな?と考えています。

アルニカ(アルニカ・モンタナ)はキク科の植物で、ルーマニアをはじめとする中東ヨーロッパの山脈に自生しています。ヨーロッパでは古くから打ち身や捻挫に効くとして、登山家に重宝されている薬草です。日本ではウサギギクという名前で呼ばれています。アルニカは、打撲傷の治癒や抗炎症作用、鎮痛、殺菌効果に優れていると考えられており、「転んだ時の万能薬」とも言われています。

現代では、アルニカの花の浸出油(アルニカオイル)が売られています。原液での利用よりも、オリーブオイルやサンフラワーオイルのような植物性のキャリアオイルで希釈した、マッサージオイルとしての利用がメジャーです。独特のハーブ調の香りで、スポーツ後の筋肉疲労を和らげてくれるとマラソンランナーに使用者も多いようです。日本ではサッカーの長谷部誠選手が愛用していると一時期話題になりました。

 

 

 

私が以前、ドイツに旅行した時はスーパーにアルニカエキス入りのマッサージオイルが普通に売られていました(ラベンダーのマッサージオイルとか、他にも色々ありましたが)。
日本でもバラエティショップでマッサージオイルを購入することができます。

アルニカオイルは、アクティブな方だけでなく、デスクワーク続きでお疲れの方にも良さそうです。私も、大学の試験期間にはとてもお世話になりました。アルニカオイルで少しマッサージすると、じんわりと肩腰がほぐれるだけでなく、ハーブのスッとした香りで脳もリフレッシュできました

 

 

 

 

 

アルニカはスキンケアにも良い?ヒートショックプロテインやメラニンとの関係


スポーツ後のリフレッシュや筋肉のコリにてきめんのアルニカオイル。実は最近の研究で、これだけでない、アルニカの美容効果の可能性がわかってきました。

近年、美容や健康のキーワードとしてヒートショックプロテイン(HSP)が注目されています。
私達の全身のあらゆる細胞には「HSP」という、ストレスから身を守り自己を修復するためのたんぱく質が備わっています。
HSPには様々な種類があり、それぞれ特別な機能を持っていることがわかっています。なかでも、HSP70には紫外線によっておこるシミやシワの形成を抑制する働きがあることが、近年動物実験の結果で報告されています。

HSPは、熱や活性酸素、紫外線、細菌感染などのストレスを受けると増えるのですが、なかなか自分で増やすのは難しいものです(細胞にストレスをかけなくてはいけないので)。一番手っ取り早い方法は熱めのお風呂に入浴することですが、10~15分は浸かっていないといけないので、結構のぼせて大変です。

そんなHSPですが、アルニカは細胞に過度のストレスを与えずにHSP70を増やしてくれるらしいということがわかりました。ふつう、HSPを増やすと細胞にストレスがかかって死んでしまう(細胞の数が減ってしまう)ものですが、アルニカは細胞が死なない濃度でもしっかりHSP70を増やしてくれるようです。

また、アルニカの成分を抽出したエキスは、シミの原因となるメラニンの産生を抑制する効果があることもわかりました。
どちらもヒト由来の皮膚表皮細胞で行った実験の結果ですから、実際人間で試して同じように効果があるとは言い切れませんが、マッサージのついでに美容効果もあったらその方が良いに越したことはないですよね。

夏場、肌の露出が多くなり、ボディも美白したいという方は、マッサージオイルをアルニカ入りにしてみると、良いことがあるかもしれません。ただし、ボディ用のマッサージオイルは、お顔には使わないでくださいね。

 

 

アルニカの安全性は?


昔から使われてきたアルニカオイルの新しい可能性がわかってきましたが、アルニカの成分ヘレナリン(これまでにご紹介した様々な効果のもとと言われています)は、体内に入ると強い毒性を発揮することが懸念されています。マッサージの用途がほとんどなのはそのためです。
アルニカオイルを飲んだり、傷口や粘膜に使うのは避けましょう。
(アルニカを配合したバスソルトも売られていますが、オイルよりはかなり濃度は薄いので、擦り傷くらいであればあまり心配しなくても良いと思います)


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