足のニオイ対策には「重曹足湯」が安くて効果アリ!

2016年05月10日

はぐれ薬学院生(♀)の “しみる” ひととき 第20回


気温も湿度も高くなってきたこの時期、悩まされるのが足のニオイ問題。指の間まできれいに洗っても、ニオイだけはなかなか取れないですよね。角質が溜まっているせい?と軽石を使うと、逆に皮膚を削りすぎてニオイが強くなってしまうことも…そんな足のニオイ、実はお掃除にも便利な「重曹」が効くんです。

 

イヤ~な足のニオイ、原因は「汗」「角質」「雑菌」で生まれた「イソ吉草酸」!


足のニオイは「汗」「角質」「皮膚常在菌」によって生まれます。

人間、生きていれば汗をかくものですが、特に足の裏は汗腺が密集しているため汗をかきやすいと言われています。

靴下や靴を履いていると足が密閉されてしまい、温度が上がるだけでなく、かいた汗で湿度も上がります。そうすると、さらに皮膚が汗をかき、どんどん湿度が上がってしまいます。靴を履いている足の指の間は、温度32℃以上、湿度95%以上にもなるそうです。

でも実は、汗自体にはニオイはありません。

足のニオイは、肌の表面に存在する皮膚常在菌が、汗や皮脂、角質を分解した結果生まれる「イソ吉草酸」が原因です。

イソ吉草酸は、納豆にも含まれているにおい物質です。ほんの少しの量でニオイを感じるので、たくさん発生してしまうと大変な悪臭になります。なんと悪臭防止法で悪臭原因物質にも指定されています。

汗が蒸れてジメジメした環境は、菌にとっては天国のようなもの。
また、足は地面からの衝撃を受けやすい分、他の体の部位よりも角質層が厚いため、皮脂や角質=菌の大好物でいっぱいの環境といえます。

汗をかかないようにするのは無理ですので、足のニオイ対策は皮膚常在菌の繁殖を抑えること、つまり

「足を蒸れにくくする」

「角質を減らす」


こと。そして「ニオイの原因・イソ吉草酸を消す」のがポイントになります。

 

 

洗っても取れない足のニオイは「重曹足湯」がオススメ

 


足の蒸れは、靴下を5本指ソックスにしたり、蒸れにくい素材(化繊より綿、綿よりはウール)にしたりすると改善することができます。また、お出かけ前に足を洗っておくのも良いでしょう。

角質は、軽石や専用のスクラブで削り取ることができますが、決して強く削りすぎてはいけません。肌が弱くなり、皮膚常在菌が減ります。これは一見良さそうに見えますが、実はさらに悪臭を発する悪玉菌が増える原因になってしまうのです。

ここまででもある程度ニオイは減りますが、それでも足のニオイはなかなか消えないでしょう。なぜなら、イソ吉草酸が皮膚細胞のスキマや爪の中まで入り込んでしまって、なかなか取れないからです。

そこで登場するのが「重曹足湯」。

ぬるま湯に重曹を溶かし、10分程度足をつけるだけで、驚くほど足のニオイが取れます。


昔からふくらし粉(ベーキングパウダー)としてお菓子作りに使われていた重曹ですが、最近ではお掃除グッズとしても有名で、スーパーやドラッグストアで簡単に手に入れることができるようになりました。

重曹は、弱アルカリ性(pH=8~8.5)の物質で、酸性物質であるイソ吉草酸を中和し、揮発しにくい(=ニオイにくい)物質に変えることができます。

重曹は極めて弱いアルカリのため、人体に害が少なく、環境にも安全な物質です。しかもお値段も安く、オサイフにも優しいのです。

 

 

 


<重曹足湯の作り方>

1. タライや洗面器に足が浸かる程度のお湯を張る。

2. 小さじ1杯~大さじ1杯程度の重曹を入れる

3. 10分程度足をつけるだけ。

4. お酢かクエン酸を小さじ1杯追加すると、殺菌力もついて効果アップ。

5. 使い終わった足湯はそのまま流してOK!お風呂あがりにやると効果的です。


重曹足湯をすると、足のニオイが取れるだけでなく角質が取れやすくなります。終わったあとは足がスベスベになりますよ。

 

靴や靴箱の消臭にも便利!足のニオイには重曹でトータルケア

 


重曹は、足湯でニオイや角質を取るだけでなく、靴や靴箱のニオイもシャットアウトすることができます。
靴のケアには、重曹スプレーを作ってふりかけましょう。靴の中に染みてしまったイソ吉草酸を中和します。

<靴のケア>

1. 水100mLに対して小さじ1杯の重曹を溶かす。(ぬるま湯に溶かすと溶けやすい)

2. スプレーボトルに移し、毎日履いたあとの靴にシュッとスプレーするだけ。

3. スプレーした靴はすぐに靴箱には戻さず、一晩出してしっかり乾かしましょう。

<靴箱のケア>

1. 小瓶やお皿などに重曹をそのまま出す。

2. 靴箱に置くだけ!湿気取りの代わりになって、靴箱の湿度を下げてくれます。

3. 好みでペパーミントやティーツリーなどのアロマオイルを数滴垂らすと、靴箱の中がさわやかな香りに。

 

 

重曹をフットケアに使う上での注意

 


1. 水虫の人は薬での治療が先

水虫は皮膚常在菌のひとつである白癬菌が繁殖してしまった状態で、通常のケアだけでは不十分です。お薬でしっかり菌を減らす事が必要になります。

2. 粉のまま肌をこすらない

重曹は粒子が粗いため、お掃除のクレンザーとして活用できる反面お肌にはダメージを与えてしまいます。角質取りのために重曹で足をスクラブするのはやめたほうが良いです。

3. 肌の弱い人は要注意/重曹を入れ過ぎない/長時間足をつけない

弱いといえどアルカリはアルカリですので、大量に入れたり長時間触れていれば肌も傷んでしまいます。もともと肌の弱い方は、弱アルカリでも肌が荒れる可能性があるため、ご注意を。

4. 50℃以上のお湯には溶かさない

重曹(炭酸水素ナトリウム)は高温下だと分解して炭酸ナトリウムという強アルカリ(pH=11)の物質に変わります。炭酸ソーダという名前でお掃除用としても売られているものですが、こちらはアルカリで肌が荒れるため、ゴム手袋が必要です。足湯に使うお湯は40℃くらいに留めておきましょう。


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