ドイツの暮らしに溶け込むハーブティー

2016年03月22日

ドイツゆるやか健康ライフ 第2回

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 ドイツといえば、バイエルやベーリンガーインゲルハイムなど大きな製薬会社があるので、誰もが薬を愛用しているイメージがあるかもしれません。でもその一方で、ハーブを使う自然療法も浸透しているのです。

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 なかでも多くのドイツ人が利用しているのが、ハーブティー。ドイツに行かれたら、ちょっとスーパーマーケットを覗いてみてください。お茶コーナーには、紅茶よりもむしろハーブティーの方が品揃えが多いことがわかると思います。

 カモミールやペパーミントといったおなじみのハーブティーはもちろんのこと、いくつかのハーブをブレンドさせた商品もたくさん。たとえば「胃腸のためのティー」「咳が出るときのティー」「朝のティー」「おやすみティー」など、目的やシーン別にブレンドされたものもあります。
 個人的な感想ですが、ドイツのハーブティーはよく効く気がします。薬品ではないので即効性はありませんが、ゆっくり、じっくり効くように思うのです。

 私はこれまで数人のドイツ人女性とフラットシェアをしてきましたが、彼女たちもやはりハーブティーを愛飲していました。私が調子が悪いのを知ると「お腹が痛いの? それならカモミールティーを飲むのがいちばんよ」と、ティーバッグを差し出してくれたものでした。「強い薬をすぐに飲むといずれ効かなくなってしまうから、まずはハーブティーを飲むわ」とも話していました。

 ハーブティーは「療法」として飲む以外にも、コーヒーや紅茶と同じように、ごく普通の飲みものとして愛飲されています。スーパーで売っている商品はティーバッグが主流ですが、ハーブ専門店では茶葉を買うこともできます。夏なら庭でフレッシュハーブを摘んで、そのままお茶としていただくことも。ちょっと贅沢ですね。


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 カフェのメニューには、必ずといっていいほどハーブティーが載っています。日本では「お茶」といえば日本茶を指しますが、ドイツのカフェで「ティー」と注文すると、「紅茶? それともハーブティー? ハーブティーならカモミールに、ペパーミントに、レモンバームに……何がいいですか?」という答えが返ってきます。それだけハーブティーは、ふだんの暮らしに溶け込んでいるのです。

 カフェでは、生のペパーミントの葉にお湯を注いだフレッシュペパーミントティーや、スライスしたショウガとお湯のフレッシュジンジャーティーも人気。いずれも好みでハチミツを添えていただきます。ヘルシーで見た目もきれいなので、注文している人が多いですよ。

 特別に「療法」と意識しなくても、ハーブティーを習慣的に飲むことで健康づくりに役立っているのではないでしょうか。じつはいま私も、ドイツのブレンドハーブティーを飲みながらこれを書いています。心なしか、調子よく書けたでしょうか?


プロフィール

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久保田由希(くぼた・ゆき)
東京都出身。日本女子大学卒業。出版社勤務の後、フリーライターとなる。ただ単に住んでみたいという気持ちから、2002年にベルリンへ渡りそのまま在住。著書や雑誌への寄稿を通して、ベルリン・ドイツのライフスタイルを中心とした情報を発信している。散歩をしながらスナップ写真を撮ることと、ビールが大好き。著書に『ベルリンの大人の部屋』(辰巳出版)、『レトロミックス・ライフ』(グラフィック社)、『歩いてまわる小さなベルリン』(大和書房)ほか多数。近著に、ドイツの伝統工芸品やクリスマスなどを紹介した『かわいいドイツに、会いに行く』(清流出版)。
ホームページ:
Kubota Magazin 
http://www.kubomaga.com/
おさんぽベルリン 
http://osanpoberlin.blog.fc2.com/

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