健康長寿の秘訣は腸にあり〜「快便力」をアップさせる

2016年02月25日

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世界一の長寿国日本では、いまや90歳代まで生きることが特別なことではなくなってきました。しかし一方で、寝たきり老人大国でもあります。80歳を過ぎても人の手を煩わせることなく、元気でいきいきとした生活が送れる人と、そうでない人の違いとはいったいどこにあるのでしょうか。

腸さえ元気なら100歳まで元気に生きられる


◆腸の働きの重要性
「元気で長生き」は誰しも願うことです。その健康長寿のカギは腸が握っているといっても過言ではありません。腸には食べ物を分解し消化吸収する作用、ウイルスや病原菌などから体を守る解毒・免疫作用、幸せを感じる脳内神経物質セロトニンやドーパミンを作る作用といった健康に欠かせない重要な働きがあります。良質な時間を過ごしながら長生きするためには、腸内細菌を増やすことが絶対条件です。

◆悪玉菌は不要?
腸内細菌には善玉菌、悪玉菌、日和見菌があり、腸の中でこれらがバランスを保つことで私たちに有益な働きをします。便秘をすると悪玉菌が増え、腸内に毒性を持ったガスがたまり、これが体内のあちこちに運ばれ、体臭や口臭、時には肩こりや頭痛などのさまざまな症状を起こします。
では悪玉菌をなくしてしまえばよいのかというと、そうではなく、善玉菌をうまく働かせるためには悪玉菌が必要なのです。

腸内環境を整えるには?


◆日本人の便の量が減っている!
最近、日本人の便の量は減る傾向にあります。便は食べ物のカスだけではなく、腸内細菌やその死骸が多くを占めています。便の量が減るということは腸内細菌が少ないということを意味します。これは食生活の欧米化が進み、食物繊維の摂取量が減っているのが一因です。

◆腸内環境を良くする食事
腸は体の中でも比較的老化しやすい臓器ですが、食生活を中心とした生活習慣を見直すことで老化のスピードを遅らせることができます。
悪玉菌は動物性脂肪や動物性たんぱく質を好みます。肉などを食べすぎると悪玉菌の勢力が拡大します。
豆・きのこ・野菜・海藻にはフィトケミカル(ポリフェノールやカロテノイド、βグルカンなど)と呼ばれる栄養素があり、腸内細菌の発育を促し、体を錆びさせる活性酸素の生産を抑える働きをします。
善玉菌を増やすには、食物繊維の多い野菜や果物、海藻などを積極的に摂るようにし、白米や白パンなど糖質の高いものや、添加物が含まれた加工肉、ファストフードなどをなるべく食べないように心がけましょう。
スルッとバナナのような便が出たらあなたの腸内環境はとても良好だと考えていいでしょう。
腸内環境を整え「快便力」を上げて、毎日快適な生活を送りましょう!

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<著者プロフィール>

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藤田紘一郎(ふじた・こういちろう)
1939年、旧満州生まれ。東京医科歯科大学卒、東京大学大学院医学系研究科修了。医学博士。金沢医科大学教授、長崎大学教授、東京医科歯科大学大学院教授を経て、現在、東京医科歯科大学名誉教授。専門は寄生虫学と熱帯医学、感染免疫学。1983年に寄生虫体内のアレルゲン発見で日本寄生虫学会小泉賞を、2000年にはヒトATLウイルス伝染経路などの研究で日本文化振興会社会文化功労賞および国際文化栄誉賞を受賞。主な著書に『50歳からは炭水化物をやめなさい』(大和書房)、『腸内細菌を味方につける30の方法』(ワニブックスPLUS新書)、『腸寿力』(青萠堂)などがある。
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『腸寿力』(青萠堂)

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