目のケア〜その4 目の老化は20代から始まっている!

2016年02月02日

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40代も半ばに差しかかると気になり始める「老眼」。自分はまだまだ大丈夫と安心していませんか? 実は「眼=目の老化」とは言えません。すでに20代から目の老化は始まっているのです。

老眼を止める手立ては「ない」のが現実


40代も半ばを過ぎた皆さん。同年代が集まると、そろそろこんな話題になりませんか?
「最近、手元が見えにくいのよ…」
「私も小さい字が読みにくくなって困るわ」
いわゆる老眼という症状です。
皆の話を聞きながら、「まだ私は大丈夫。ほかの人より若いんだわ!」と思った人も要注意。そんな若さ自慢には意味がありません。もともと近視や遠視があって、本人が気づいていないだけかもしれませんし、老眼だけが目の老化とも言えないからです。

実は、目の老化は20代からすでに始まっており、誰もその老化を止めることはできません。歳をとると目のピント調節機能が低下して、近くのものが見えづらくなります。また水晶体が濁ってくるので目に届く光の量が減り、同じ明るさでも若い頃より暗く感じます。色を識別する能力も低下します。
これはあなただけではなく、すべての人に起きる老化現象です。

時々、「近視の人は老眼になりにくい」という話を耳にしますが、これも残念ながらウソ。いくら裸眼で近くが見えても、近視用に調節したメガネやコンタクトレンズを付けたままだと近くが見えにくいのなら、それは立派な老眼です。
でも、そんなことで落ち込む必要はありません。メガネやコンタクトレンズ、照明器具などを正しく使って、補っていけ ばいいのですから。
技術が発達した現代は、目の老化を嘆くのではなく、うまく付き合っていく方法を考えたほうが得策です。

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老眼を放っておくと人生で損をする!


老眼を認めたくないからか、老眼鏡を敬遠する人が大勢います。
「ちょっとくらい見えなくても何とかなる」とか、「老けて見えるのがイヤ」といった理由で放置してしまうのです。
でも、老眼を放っておくのは実に危険です。
その理由はいくつかあります。第一に、ピント調整が大変になり、目が疲れやすくなりますし、高齢になると涙の分泌が少なくなるのでドライアイが悪化する可能性があります。そればかりではなく、水晶体が濁ってきて白内障の引き金にもなりかねません。
第二に、老眼の度合いの進行スピードが速くなります。老眼鏡をかけていても度合いは進みますが、老眼鏡をかけないとそのスピードが速くなるのです。
それ以外にも、肩こりや頭痛など、体の様々な症状につながる可能性があります。

そして最大の問題は、生活の質が低下するということ。
ものが見えないと、目から入る情報が少なくなり、脳の働きが鈍ります。それが理解力や判断力といった能力の低下につながるのです。
 大好きだった読書をしなくなった。
 得意だった縫物や編み物などの手仕事をする気がしない。
周りにこんな人はいませんか?
ご自身に、心当たりはないでしょうか?

これは老眼を放置してしまったために、「見る」という行為がおっくうになり、意欲や好奇心が減退し、考えたり判断したりといった脳の働きが低下しているサインなのです。そうなると、生活の質、ひいては人生の質が低下してしまうことになります。

技術が進んだ現在、質の良い老眼鏡や遠近両用のコンタクトレンズなど、様々な商品が開発されています。「老眼鏡なんて年寄りくさくてイヤ」などと毛嫌いせずに、一度眼科医に相談してみてください。
良く見える視界を取り戻し、人生の質を高めて楽しい毎日を過ごしましょう。

プロフィール

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味木 幸(あまき・さち)
眼科専門医(オフサルモロジスト)。医学博士。
1967年広島県生まれ。1992年慶応義塾大学医学部卒業後、同大学眼科学教室入局。国家公務員共済組合連合会立川病院眼科、亀田総合病院眼科、川崎市立川川崎病院眼科副医長などを経て、2003年4月に「あまきクリニック」を開設。
最近では、テレビのコメンテーターとしてPC・スマホ時代の新しい目のケアを唱え、一躍脚光を浴びている。著書に「疲れ目を自分で治す本」、「子供の目を良くするためにできること」等がある。

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