胃の不調の原因は、胃に住みつく細菌「ピロリ菌」のせいだった?!

2016年10月01日

 

「ピロリ菌」は、日本人の50代以上では7割近くが感染しているとされ、さまざまな胃の疾患の原因と言われています。2013年からピロリ菌の除菌が保険適用の対象となり、保菌者は除菌を推奨されています。まずは自分がピロリ菌に感染しているか検査を受けてみませんか。

 

ピロリ菌って聞いたことはあるけれど・・・

日本人の4人に1人、約3,500万人が保有していると考えられている細菌がいるのをご存知ですか?それがピロリ菌です。胃炎や胃潰瘍、胃がんなどを引き起こす原因菌であることが明らかになっています。

出典: ピロリ菌ってなに? | 明治ヨーグルトライブラリー

 

日本は先進国の中では感染率が高く、50代より上の世代では7割を越えています。これは上水道の設備が整っていない時代に、飲み水や食べ物から感染したと考えられています。特に、幼児期はピロリ菌の感受性が強く、感染が成立しやすいといえます。

出典:ピロリ菌と怖い胃の疾患|病気のことをもっと知ろう

ピロリ菌が活動するのに最適なpHは6~7で、4以下では、ピロリ菌は生きられません。それなのに、なぜピロリ菌は胃の中で生きていけるのでしょうか? 秘密はピロリ菌がだしている「ウレアーゼ」という酵素にあります。この酵素は胃の中の尿素を分解してアンモニアを作りだします。アンモニアはアルカリ性なので、ピロリ菌のまわりが中和され、胃の中でも生き延びることができるのです。

出典:ピロリ菌って何者? | ピロリ菌のお話.jp

 

感染するとどうなるか

 

 

ピロリ菌に感染すると、ピロリ菌がつくりだす酵素ウレアーゼと胃の中の尿素が反応して発生するアンモニアなどによって直接胃の粘膜が傷つけられたり、ピロリ菌から胃を守ろうとするための生体防御反応である免疫反応により胃の粘膜に炎症が起こります。

出典: ピロリ菌と病気 | ピロリ菌のお話.jp

 

このピロリ菌は、幼少時(4〜5歳頃)に感染し、持続的に胃粘膜の炎症を起こしていきます。慢性的に胃の粘膜の炎症が続いていると胃粘膜がうすく萎縮した「慢性萎縮性胃炎」になっていきます。

出典: ピロリ菌について | 認定NPO法人 胃がん予知・診断・治療研究機構

 

除菌しない限り、ピロリ菌は胃の中にすみ続け慢性的炎症が続き、胃の粘膜を防御する力が弱まり、ストレスや塩分の多い食事、発癌物質などの攻撃を受けやすい無防備な状態となります。

出典: ピロリ菌と疾患について|大塚製薬

 

ピロリ菌に感染するとほぼ100%の人に軽い胃炎をおこします。症状は軽く少し胸がむかむかして、軽い上腹部痛がある程度ですが、数%の人に激痛を伴う急性胃粘膜病変が発症します。胃粘膜細胞に接着したピロリ菌に対して、炎症反応が起こるため胃炎が発症すると考えられています。

疫学的な検討ではピロリ菌と胃がんには関係があることがわかっており、ピロリ菌陽性者は陰性者の6~22倍の頻度でがんを発症するといわれています。また、ピロリ菌の感染率の高い地域では胃がんの死亡率が高いことがわかっています。ピロリ菌陽性者のうち胃がんが発症するのは0.5%以下ですが、胃がん患者からみた場合90%以上の人がピロリ菌陽性です。1994年にはWHOがピロリ菌を胃がんの発がん因子と指定しました。

出典: 医学豆知識-ヘリコバクター・ピロリ菌|東栄病院

 

まずは自分が感染しているかチェックを

 

内視鏡検査などで胃炎や胃潰瘍などと診断されてからピロリ菌検査を実施します。健康保険の適用されたピロリ菌検査には、内視鏡を使い一部の組織を採取して行う方法と内視鏡を使わない方法があります。

出典: ピロリ菌検査とは | YOURドック(人間ドック予約)

 

内視鏡による検査

切り取った組織にたまたまピロリ菌がいなかった場合に結果が陰性となるデメリットがあります。内視鏡による組織採取に約10分、検査結果が出るには迅速ウレアーゼ試験の場合20分~2時間、鏡検法では約3日、培養法では約7日を要します。

出典: ピロリ菌検査とは | YOURドック(人間ドック予約)

 

内視鏡を使わない検査

非常に簡単で苦痛を伴うこともなく、正確でしかも迅速に検査結果がわかります。最も時間のかかる抗体測定検査で約3時間、便中抗原測定や尿素呼気試験は約10分以内に検査結果が判明します。

出典: ピロリ菌検査とは | YOURドック(人間ドック予約)

 

ピロリ菌は除去できる

 

平成25年2月から胃・十二指腸潰瘍だけでなく慢性胃炎の患者さんにもピロリ菌の除菌が保険適応となりました。抗生剤2剤とプロトンポンプ阻害剤(制酸剤)の計3剤を併用します。1週間、薬を飲むことによって90%以上の除菌率が報告されています。 しっかり除菌するとその後は潰瘍の薬を飲む必要がなくなり、再発もほとんどありません。ただし、除菌の治療は中途半端でやめたりすると、ピロリ菌が薬に対して耐性をもち、次に除菌しようと思っても薬が効かなくなるおそれがありますので、必ず医師の指示通りに薬を飲むことが必要です。

出典: 医学豆知識-ヘリコバクター・ピロリ菌|東栄病院

 

除菌後、徐々に胃がんの発症率が低下してゆく可能性があります。しかし、胃がんの発生が完全になくなるわけではありません。除菌後も1年に1回程度の内視鏡検査を行うことが薦められています。

出典: ピロリ菌検査とは | YOURドック(人間ドック予約)

 

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