気をつけよう! ねこ背がカラダに及ぼす、これだけの悪影響

2015年12月02日

近年、世代を問わず、ねこ背の人が増えています。ねこ背は日常生活の姿勢の積み重ねで起こり、スマートフォンの普及や、パソコンでの長時間勤務などが原因としてあげられます。見た目にも暗い印象を与えてしまいがちですが、格好が良くないばかりでなく、体のあちこちに悪影響を及ぼすことがあります。

肺活量や血液循環に悪影響

 

ただのねこ背…と軽く考えがちですが、実はさまざまな体の不調の原因になっていることがあります。
重さ約7キログラムの頭をのせて、体を支える役割をしている背骨。正しい姿勢の人の背骨はきれいなS字曲線を描いていて、このS字カーブが衝撃を吸収する役割をしているのですが、ねこ背になるとこのカーブが失われ、あらゆる場所に負担がかかることになるのです。

肩こり、首こり、頭痛、腰痛、関節痛、背中の痛み、五十肩、眼精疲労、胃腸の疾患、呼吸器系の疾患、慢性的な疲れ、生理痛、気分の落ち込み。これらはすべて、ねこ背が関係している不調です。
なぜねこ背が体の不調を引き起こすのか? その原因のひとつに、肺活量の減少があります。背中が丸まることで胸が圧迫され、深く息を吸うことができません。通常、健康な大人の肺活量は約3000ccですが、ねこ背の人は、その半分以下にまで減ってしまっている場合も。呼吸が浅くなると、体内への酸素供給量が減り、疲れやすくなります。免疫力も低下し、呼吸器系の疾患にかかりやすくなることも。
血管も圧迫されて血液の循環が悪くなることから、内臓の機能低下につながり、さらには背骨が曲がることで首、肩、腰、ひざに負担がかかり、関節痛、ヘルニア、坐骨神経痛などを引き起こす原因となります。

このように、姿勢が体へ及ぼす影響は大きく、ねこ背の改善が健康につながるとも言えるのです。

 

C型ねこ背とS型ねこ背

 

ねこ背にも種類があり、大きく2つに分けられます。
ひとつ目は、医学的には円背(えんばい)と呼ばれている「C型ねこ背」。背中が丸まっている典型的なタイプです。長時間背中を丸めた状態でパソコン作業をするなど、日常生活の姿勢が原因になっていることが多く、立っていても背中が丸まったままになります。肩まわりの筋肉が固まって、肩こり、疲れの原因になります。
ふたつ目が凹円背(おうえんばい)と呼ばれる「S型ねこ背」。背中をまっすぐ伸ばそうとしても、腰だけ反って、背筋は伸びていないというタイプです。C型と違って見た目にわかりにくいため、自分でも気づいていないことが多く、「かくれねこ背」ともいわれています。
その他には、背中が横方向に曲がる「横ねこ背」や、首だけが前に出てしまう「首ねこ背」もあります。首ねこ背は別名「スマホ首」とも言われ、常にうつむいてスマートフォンを操作していることが原因で最近特に増えてきています。

ねこ背かどうかは簡単にチェックすることができます。壁に背をつけて自然に立ちます。足は肩幅に開き、かかとも壁につけた状態で、後頭部、肩甲骨、お尻が壁に触れていて、腰の後ろに手のひらが入るくらいのすき間ができていれば正しい姿勢です。腰と壁の間が離れすぎているのはS型ねこ背、後頭部が壁から離れて首が前に出ているのはC型ねこ背です。

ねこ背の改善は健康への第一歩

 

ねこ背を治すには、根気よく日常生活の姿勢を正していくことが重要です。
胸式呼吸は、背筋を伸ばすのに効果があります。椅子にまっすぐ腰掛け、お腹をへこめたまま胸いっぱいに空気を吸い込み、頭を垂直にしたままあごを引き、背筋を伸ばします。こうすると背筋が正しく伸びるので、普段から意識して行うといいでしょう。
パソコンを使う人は、ディスプレイの高さを調節するのも効果があります。視線が水平になるようにして、二の腕は体にそってまっすぐおろし、ひじは直角に曲げてキーボードにのせると、正しい姿勢が保ちやすく、疲れも軽減されます。スマートフォンを操作する時は、画面を目の高さに上げてうつむかないようにするだけで、姿勢改善につながります。

良い姿勢は見た目にも若々しく、気分も前向きになります。今不調を感じている人はもちろん、そうでない人も、今後の健康のために良い姿勢を心がけることが大切です。

◆参考文献:『ねこ背を治せば体の不調は一気によくなる』原幸夫 著(SBクリエイティブ)

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