アンチエイジングにも効果を期待~食べるコラーゲン

2016年07月19日


コラーゲンと言えば、化粧品の成分としてご存じの方が多いと思いますが、実はコラーゲンは、肌に塗るよりも口から摂取したほうが美容効果が高いのです。張りのあるみずみずしい素肌や丈夫な骨、しなやかな関節、若い血管を保つうえで不可欠な栄養素・コラーゲンは、まさにアンチエイジングの切り札と言えます!

 

コラーゲンはなぜアンチエイジングに効果があるのか


コラーゲンはたんぱく質の一種です。私たちの体は約60兆の細胞でできていますが、それをつないでいる「結合組織」の主成分です。レンガ壁に例えるなら、細胞がレンガで、それをつなぐセメント役が結合組織というところでしょうか。
この結合組織は、張りのある素肌や、丈夫な骨、柔軟な関節など、体のしなやかさを生み出す原動力。結合組織中のコラーゲンは、アミノ酸の細長い鎖がらせん状に絡み合った構造をしており、そのらせん状の線維の間に、コンドロイチン硫酸やヒアルロン酸などのネバネバ成分をうまく取り込んで、しなやかな体を保持する潤滑油になっているのです。
また、結合組織は、細胞を養う土壌の役目も果たしています。全身の細胞は、絶えず血液から酸素や栄養素を受け取ってエネルギー源にしていますが、血管は細胞の中にまで入り込んでいないため、結合組織がその橋渡しをしているのです。
細胞レベルから若さと美しさを保つには、結合組織が元気でなければなりません。結合組織の主成分であるコラーゲンが、いかに重要であるか、わかりますね。

 

コラーゲンがもたらす効果


年をとるにつれて新陳代謝が衰えてくると、活性酸素による細胞組織のダメージも加わり、肌や関節など体の老化が加速していきます。体内のコラーゲンの減少や酸化を抑えるには、コラーゲンを口から摂取することが有効です。コラーゲンを食べると、体内でのコラーゲンの合成を促してくれるからです。
最もその効果を実感しやすいのが皮膚でしょう。コラーゲンを摂取すると、真皮のコラーゲン合成が活発になり、新しいコラーゲンと置き換わっていきます。実際に私が行った研究でも、コラーゲン入りの食品の摂取により、シワの改善や肌の水分量アップなどの効果がありました。また、コラーゲンは表皮のターンオーバー(新陳代謝)を促し、シミ・ソバカスの予防と改善にも役立ちます。
また、カルシウムのかたまりのように思われる骨も、全体に張りめぐらされたコラーゲンの線維にカルシウムが沈着した構造になっています。加齢によって骨の中のコラーゲンが減ると、カルシウムが十分に沈着できずスカスカになってしまいます。これがいわゆる骨粗鬆症です。丈夫な骨を保つには、カルシウムとともにコラーゲンを摂ることが不可欠なのです。骨と骨のつなぎ目である関節の軟骨も、主成分はコラーゲンですから、関節がなめらかに動くためにも積極的に摂ったほうがいいのです。

コラーゲンは、ふだん食べている料理の中にも含まれています。手羽元や牛スジの煮込み、豚骨ラーメンのスープ、魚の煮汁、ブリ大根、フカヒレ、ゼラチン入りの食品などが挙げられます。とはいえ、日常の食生活で摂取できる量は限られますから、手軽に効率よく補給できるサプリメントがおすすめです。「食べるコラーゲン」「飲むコラーゲン」など、様々なものが出ていますので、試してみてはいかがでしょうか。
長寿を手放しで喜ぶ時代は終わりました。しなやかに若々しく年を重ねて、生活の質を高めるのに、コラーゲンがきっと役立ってくれるでしょう。

<プロフィール>

 

 

矢澤 一良(やざわ・かずなが)先生


「日本を健康にする!」研究会会長。早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構規範科学総合研究所 ヘルスフード科学部門研究院教授。1972年京都大学工学部工業化学科卒業。株式会社ヤクルト本社・中央研究所入社、微生物生態研究室勤務ののち財団法人相模中央化学研究所に入所。東京大学より農学博士号を授与される。2000年湘南予防医科学研究所設立、東京海洋大学大学院ヘルスフード科学講座客員教授、東京海洋大学「食の安全と機能(ヘルスフード科学)に関する研究プロジェクト特任教授を経て2014年より現職。予防医学、ヘルスフード科学、脂質栄養学、海洋微生物学、食品薬理学を専門とする。

◆参考文献:『アンチエイジングの切り札 食べるコラーゲン』矢澤一良 著(ハート出版)

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