台湾の伝統脱毛で大ショックを受けた話(後編)

2016年01月29日

元気のヒント・松浦優子の台湾暮らし(金曜更新) 第12回

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台湾で伝統的な顔のうぶ毛取り「挽臉(ワンリエン)」にトライ中の私。最初は驚いたものの、痛くはないし楽勝と思っていたのもつかの間、事態は思わぬ方向に・・・。処理してくれるのはうぶ毛だけではなかったのです。

顔のうぶ毛は順調に処理、続いて・・・えっ?


顔の上を叩くように、こするように、糸が移動していく感触。より合わせられた糸が顔のうぶ毛をぷちぷちと抜いていきます。顔剃りを一度もやったことがない人だと、口周りなどは結構痛いかもしれませんが、私は全然大丈夫でした。ちょっとちくちくするくらいでです。「うん、結構気持ちいいかも」などと思っていたところ、糸は次に眉毛の上へ移動。うんうん、眉毛の周りの細かい毛を取るのね。…痛っ?!

いやこれうぶ毛じゃない! 眉毛が抜かれてる! 眉毛は普通の太い毛ですから、抜かれたら痛い訳です。いや痛いです。痛いですってば。ちなみにここまでの施術中、おばあちゃんは完全に無言です。会話一切なし。

戦々恐々としながら、眉毛に意識を集中します。眉毛の上、そして下、結構な量の毛が抜かれている気がする…! 私は目を閉じたまま、写真を撮ってくれている友達に聞こえるように声を発しました。「あの、あの、眉毛抜いてませんか?」

友達の声がします。「あ、眉毛整えてくれてるよ」…え、いや、眉毛は別にいじらなくていいんです。というか、痛いんです。
しかし、おばあちゃんの手が止まることはありません。執拗に、いや丁寧に、眉毛の上下の毛を抜いているのがわかります。私は再度、「あの、眉毛はそんなに抜かなくていいですから…」と言ってみました。

すると、眉毛の上下の処理はそこでストップ。ほっとしたその瞬間、今度は糸が眉頭の毛を抜こうとするではありませんか! 眉頭はいつもペンシルで描き足しているくらいなのに!「あの、眉毛はもうやらないでください!」とつい声を荒らげてしまうと、やっと脱毛は終わりました。ちょっと…眉毛…どうなっちゃったの…。

不安でいっぱいなまま目を開けると、おばあちゃんは小さい布にくるまれた緑色のものを取り出しました。長さ10cmくらいの、ああ、アロエの葉っぱだ。おばあちゃんはすかさずそれをバキっ!と折ると、中のゼリー状の部分を直接、べちゃべちゃと私の顔全体に塗りたくりました。糸で刺激された肌の炎症止めということのよう。

いやでもワイルドすぎるでしょ…。

そして、施術は終了。25分間くらいでした。

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結果報告と感想


初めての「挽臉(ワンリエン)」を終えて顔を触ってみると、なるほど、肌はきれいにうぶ毛が取り除かれてつるつるになっていました。自分で剃った時よりもつるつるです。
そして、眉毛ですが。鏡を見て、ショックで言葉を失いました。

眉毛の上下が、それぞれ1ミリぐらいずつ減ってる! 眉山が削られて、元の眉毛より明らかに細く、平らに、短くされてる! しかも、左右で眉山の高さが違っちゃってる!!!
待って…うぶ毛取りをしたかっただけなのに…なんでこんな間抜けな眉毛に…! 正直、台湾で初めて泣きたいと思いました。

施術後の写真はこちら。こめかみあたりの生え際も抜かれまくったため、生え際が明らかに後退しました。


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ここを選んで連れてきてくれた友達の手前、とてもこのショックを顔に出すことはできません。「眉毛細くなっちゃったよ~!」と笑って見せつつ、「挽臉(ワンリエン)」についてもう少し話を聞いてみることに。


母から娘へ伝えられる技術、最近は電動マシンも


私に施術してくれたおばあちゃんは、台湾語は話せるのですが中国語は苦手のようで、同じ場所で店を構える娘さんに話を聞きました。

「挽臉(ワンリエン)」の商売は、母から娘へ代々受け継がれていくことが多いそうです。糸を使った脱毛技術はどれくらいで習得できるんですか? と聞くと、「ただ抜くだけなら3日でできるようになるよ」とのこと。「もちろん、技術の巧拙は別の問題だけどね」。

顔に塗られる固形おしろいは、台湾で100年近い老舗化粧品ブランド・丸竹化粧品の「丸竹香粉」を使用。台湾のおばあちゃん世代から愛用されている商品だそう。


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客層ですが、見た感じだと50代以上のおばさん・おばあさんが多い感じです。昔ながらの美容法なので根強い人気があるのでしょうね。一方、ネットなどでは電動の「挽臉マシン」も発売されていて、これは比較的若い人も使っているようです。


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いずれにしても顔のうぶ毛を抜くというものなので、肌が弱い人は注意した方が良さそうです。そしてもし、台湾でこれをする機会があった場合には、くれぐれも生え際と眉毛周りは絶対にいじらないよう、あくまでもうぶ毛処理だけにしてもらうことを強くお勧めいたします。


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プロフィール

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松浦優子
東京都出身。Web広告ディレクターとして勤務後、ひょんな縁で台湾に語学留学。帰国後に日本語教師資格を取得、現在は外国人向け日本語レッスンや台湾現地ニュースの翻訳などを手掛ける。台湾には年数回「里帰り」。

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